生きた空間「ZEUS」
2025-06-05 19:30:55

生きた空間を求めて、マイクロバイオーム建築「HOUSE OF ZEUS」誕生

改革的な建築「HOUSE OF ZEUS」の誕生



2025年6月3日、大阪で新たな革新的な建築が発表されます。その名も「HOUSE OF ZEUS(ハウス・オブ・ゼウス)」。このプロジェクトは、サグラダ・ファミリアの構造主任建築家であるジョルディ・コル・イ・グリフォイ氏とオヴェルデ王国が共同で設計したものです。ジョルディ氏いわく、この建物は「自然からインスピレーションを受けた、野性味あふれる、そして“生きている”空間」です。このような表現からも感じられるように、「HOUSE OF ZEUS」は、単なる建物ではなく、人間と自然を巧みに結びつけるためにデザインされています。

自然と共生するマイクロバイオーム



オヴェルデ王国では、千寿オリーブと呼ばれる樹齢2300年のオリーブを中心に、古代品種のオリーブや黒蜂がもたらす独特のエコシステムを育んでいます。この王国全体が「マイクロバイオームの収穫場」として機能し、人間と自然の無形の力を再び結びつけるプロジェクトが進行中です。その結果として新しい住環境が生まれるのです。極端な気象条件が、このマイクロバイオームの進化を促しているのです。

未来を見据えた設計



ジョルディ氏によると、この建物の六角形は自然の調和と持続可能性の象徴。そこには世代を超えて進化し続けるという愿いが込められています。また、オリーブウッドや火山岩といった素材が使われており、美的かつ持続可能な健康的空間を実現するために配慮されています。オリーブから発見された「アルファ・マイクロバイオータ」と呼ばれる有益な菌株が建築に組み込まれることで、建物は自ら免疫力を高め、長寿性を持つ“生を宿した建築”としての役割を果たします。

文化と科学の融合



このプロジェクトは、2003年にアリカンテ沿岸で「スーパー・マイクロバイオーム」の発見を起点としています。この発見は、エルチェ・ミゲル・エルナンデス大学のビセンテ・ミコル氏と彼のチームによってもたらされたものであり、ジョルディ氏はこのプロジェクトにおいて建築とマイクロバイオーム科学を融合させています。また、ミコル氏はこの建築を「現代のタイムマシン」と位置づけることで、古代の人々が享受していた長寿の秘訣を現代に再発見する試みでもあると語っています。

健康とウェルネスを促進



オヴェルデ王国にあるこのマイクロバイオーム農園は、特に不安定な環境条件下で育った888本のオリーブの木々が非常にユニークな生態系を作り出しています。これによって新たな健康増進やウェルネス改善の可能性が示されているため、オヴェルデ・マイクロバイオームプロジェクトは今後の人間と自然の共生のあり方を示唆する存在となるでしょう。

「HOUSE OF ZEUS」は、ただの建物にとどまらず、まるで生きたアートです。呼吸し、触れ、暮らすことで、自然からの恩恵を実感できる新たな居住空間が生まれることを期待したいです。万博での発表を楽しみに待ちましょう。


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