不動産評価業務の革新
2025-12-01 11:33:49

兵庫ひまわり信用組合が不動産評価業務をAIで革新

兵庫ひまわり信用組合が不動産評価業務をAIで革新



兵庫ひまわり信用組合(神戸市)は、株式会社ホームズが提供する『不動産自動評価システム』を導入したことで、不動産担保評価業務の効率化を実現しました。このシステムは、ホームズAIと地図データを駆使したもので、手作業でも時間のかかっていた評価業務を劇的に自動化しています。

不動産自動評価システムの導入背景



兵庫ひまわり信用組合では、評価業務においていくつかの課題を抱えていました。まず、営業チームが情報を収集し、評価依頼書を作成する作業に多くの時間を要し、特に経験の浅いスタッフには大きな負担となっていました。また、本部の評価業務は少人数で担当していたため、経験豊富な職員に依存する形となり、ノウハウの属人化や作業効率の低下が懸念されていました。

こうした状況を受けて、ホームズの『不動産自動評価システム』が導入されることとなりました。このシステムは、AIによる自動データ収集を行い、専用の不動産担保調査書フォーマットに従った自動引用・自動生成を可能にします。工程を見直し、業務フローを崩すことなく、自動化と精度向上を実現しました。

公式な評価プロセスの革新



システム導入による主な効果は次の通りです。
  • - 経験に左右されない安定した評価:必要な情報を自動で収集し、約5分で評価結果を出力します。評価レポートも自動生成され、職員の経験に関係なく、安定した業務が行えるようになりました。

  • - 組合独自のルールに沿った評価:内部基準や独自ルールを反映した評価プロセスをシステムに組み込むことで、一貫した高精度の評価が実施されています。

  • - 業務負荷の大幅軽減:従来の数日かかる評価作業が数分で完了。営業店は顧客対応により多くの時間を投入でき、また本部の負荷も軽減されました。

導入の背景を語る専門家の声



融資部長の金明浩氏は、評価業務におけるスピードと説明責任の両立が急務であったことを語っています。「導入前は、ベテランと若手で作業時間に大きな差があり、結果的にボトルネックになっていました。システム導入後は、最初の評価をシステムが行い、人間がその後の決定に関与するという二段階プロセスに変わりました。これにより、処理時間は従来の60分から5分に短縮され、若手でも高い品質のレビューを行えるようになりました。」

持続可能な業務運営が求められる中、システムの可視化や標準化は新たなOJT教材として機能し、さらにはワークライフバランスの向上にも大きく貢献しています。

今後の展望とDX推進



兵庫ひまわり信用組合は2025年度から新たな中期経営計画を策定し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を重点課題のひとつと掲げています。今後は、与信審査プロセスや担保台帳とのシステム連携を進め、「評価⇒審査⇒期中管理」の流れを一気通貫で実現することを目指します。

株式会社ホームズについて



ホームズは1992年の設立以来、「法律のシステム化」をコンセプトにしたシステムを開発してきました。司法書士の経験から生まれたアイディアとAI技術を基盤に、登記情報の自動データベース化を実現し、業務の効率化に貢献してきました。今後も多様なソリューションを提供し続ける予定です。

詳細な情報については、ホームズの公式サイトをご覧ください。


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