自動運転トラック実証
2025-08-04 11:53:24

ライオンとNIPPON EXPRESSが自動運転トラックの実証を行う新しい物流の形

新たな物流の未来を切り開く「モーダルコンビネーション」



2025年7月29日、ライオン株式会社、NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社の子会社である日本通運株式会社、日本貨物鉄道株式会社、そして株式会社T2が連携し、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた新しい物流手法「モーダルコンビネーション」の実証を行いました。これにより、効率的で持続可能な輸送が実現することが期待されています。

モーダルコンビネーションとは



モーダルコンビネーションは、自動運転トラックと貨物列車を組み合わせることで、物流の効率化と環境負荷の軽減を目指す取り組みです。この新たな試みは、地球環境問題への対応や、物流業界の労働力不足を解消するための重要なステップとなります。2024年11月からの準備を経て、実際に2025年に入ってからは、複数の地域での輸送モデルが試されてきました。

実証の概要



今回の実証実験では、ライオンは千葉工場から福岡流通センターまでの長距離輸送を実施しました。この実験の中では、JR貨物とT2が共同で開発した31フィートの共用コンテナを使用し、輸送品質の向上とオペレーションの効率を検証しました。

具体的な輸送ルートは、まず千葉工場から東京貨物ターミナル駅までを日本通運が担当し、その後東京から百済貨物ターミナル駅(大阪府)までをT2の自動運転トラックが走行。その後、JR貨物が百済から福岡貨物ターミナル駅まで輸送し、最後は再び日本通運が福岡流通センターまで製品を届けました。

この一貫した流れの中で、物流の各プロセスがどのように連携して機能するかが重点的に検証されました。

実証の成果



「モーダルコンビネーション」の実証は非常に良好な結果を残しました。T2の自動運転トラックは、綾瀬スマートICから久御山JCTまでの約410キロを問題なく走行し、荷物の積み替えもスムーズに行われました。ライオン福岡流通センターに到着した際には、輸送途中での荷崩れもなく、全体の運行日数は約1.8日と計画通りに進行しました。

今後の展望



4社は今後も連携し、2027年から予定されているレベル4自動運転トラックの導入を見据えた取り組みを進めていくとのことです。これにより、BCP(事業継続計画)の強化や、さらなる輸送能力の拡大が期待されています。

まとめ



この取り組みは、ライオンの製品供給の安定化に向けた重要なステップであり、持続可能な社会への転換を図るための試みです。今後も、こうした革新的な物流手法がますます発展し、私たちの生活に影響を与えていくことが期待されます。


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: 自動運転トラック ライオン モーダルコンビネーション

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。