次世代モバイルバッテリー、CIOの半固体系技術が切り拓く新たな安全性

株式会社CIOの次世代モバイルバッテリーについて

大阪府守口市に本社を置く株式会社CIOが、新しい半固体系バッテリーを採用したモバイルバッテリーシリーズの販売をスタートしました。この新技術は、モバイル機器の充電をより安全かつ効率的に行うことを目指しています。半固体電池という言葉が徐々に広まっていますが、その具体的な定義や安全性についてはまだ明確ではありません。これに対し、CIOは透明性の向上を図り、製品に込められた技術情報を開示する重要性を強調しています。

半固体系バッテリーの特長

CIOが展開する新製品、SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless2.0 SS5Kは、スマートフォンでの使用実績が豊富なTier1電池メーカー製の半固体系セルを搭載しています。この製品は、内部構造を「NovaCore C2」と呼称し、膨張係数やサイクル特性といった仕様を考慮し、製造されています。既存の製品についてもリビジョンアップを行い、新製品とともに順次更新していく計画です。

安全性の確保と情報開示

CIOは、この新しい技術に対して「半固体系＝安全」という誤解を避けるため、データに基づく透明な情報提供を実施しています。顧客が購入前に自社製品の構造や安全性について理解し、納得した上で選ぶことを重視しています。このため、採用セルの仕様や、安全性を確認するための試験条件、実測データも順次公開していく方針が打ち出されています。

「NovaCore」と「NovaSafety」

CIOでは、製品の安全性を二つの視点から評価しています。「NovaCore」はハードウェアの設計基準を意味し、コアのクリアランスや難燃性、放熱設計を含む内部構造が規定されています。一方、「NovaSafety」は、ファームウェアを通じた安全制御の強化に関するもので、高温時の出力抑制などが該当します。これら二つの軸で評価されるバッテリーが、顧客に提供する「半固体系バッテリー」として展開されます。

製品情報の公開と社会貢献

CIOが今回の半固体系バッテリーに関する情報を公開する目的は、顧客が無知なまま判断する状況を避けることにあります。また、技術の進展が安全性や信頼性の向上に寄与することを意識し、ロードマップや制約条件といった情報も含めて、事前に伝えることが必要だと考えています。万が一の選択ミスを防ぎ、顧客が納得した上で製品を選べる環境を提供すること──これがCIOの目指すところです。

新しい選択肢を提供する

最後に、モバイルバッテリーは劣化した際の処分が難しい製品でもあります。CIOは、使用できなくなったバッテリーや古いものを回収する社会的なスキームの構築にも取り組んでおり、自社製品はもちろん他社製品の回収サービスも提供しています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。

製品を通じて多機能で便利な未来をお届けするCIOは、今後も充電器やモバイルバッテリーを中心に、さらなる安全性と技術革新を目指していくでしょう。顧客に向けた透明な情報開示が、安心して選んでもらう一助となることを願っています。