磯野義人氏の受賞
2025-09-11 12:34:18

90歳の磯野義人氏が第20回日本構造デザイン賞を受賞!

磯野義人氏が「2025年 第20回日本構造デザイン賞」を受賞



2025年9月5日、東京都千代田区の⽇建設計⽵橋オフィス・NSホールにて、90歳の磯野義人氏が「2025年 第20回日本構造デザイン賞 松井源吾特別賞」を授与されました。この賞は、構造デザインの発展に対する長年の貢献を称えて贈られる重要なもので、特に建築文化の活性化に寄与した専門家に与えられます。

日本構造デザイン賞について



日本構造デザイン賞は、1990年に早稲田大学の故・松井源吾教授の退官記念に創設された「松井源吾賞」を基盤として、2006年に制定されました。この賞の目的は、構造設計者の優れた業績を社会的に評価し、優れた建築作品の創造を促進することにあります。毎年独創的な技術や文化性を持つ建築作品を通じて、顕著な功績を残した個人やグループに贈られます。

磯野氏の功績



磯野氏は太陽工業株式会社で活躍し、特に1965年から1993年の間、膜構造の技術を日本だけでなく、世界中に広める重要な役割を果たしました。1970年の大阪万博ではアメリカ館の技術主任として膜構造を導入し、その技術的革新が国際的にも評価されました。また、定年退職後も世界26か国以上、500都市を巡り、空間構造に関する研究を続けました。その集大成として『空間構造』資料編を発刊し、後進への知識の伝承にも力を注ぎました。

選考委員長の岡村仁氏は、磯野氏の業績を「日本の膜構造の最先端技術を牽引した」と称賛し、今回の受賞がいかに意義深いものであるかを強調しました。

磯野氏の受賞コメント



受賞後、磯野氏は「この素晴らしい栄誉を90歳になっていただけるのは大変光栄です」と話し、これまでに多くの指導を受けた専門家や、同社の元社長に感謝の意を示しました。長年の経験を積んだ磯野氏らしく、礼を尽くす姿勢が伺えます。

磯野氏の主な業績



磯野氏が担当した代表的な作品には、1965年に建設された「東京スタジアム・アイススケート場」や、1970年の大阪万博の「アメリカ政府館」があります。これらのプロジェクトでは、彼の技術的な指導のもと、革新的な空間が創出されました。

太陽工業株式会社とは



太陽工業は、大型膜構造物のリーディングカンパニーであり、その理念は「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けする」ことです。軽量で丈夫な膜素材を活かし、様々な建築事業に取り組んでいます。さらに、グループ会社と連携し、未来へと繋がる環境作りにも精力的に取り組んでいます。

磯野義人氏の受賞は、建築業界だけでなく、広く社会に影響を与える功績として評価されるものであり、今後の発展に期待が高まります。


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