リバスタにおける建設現場運営実態調査の概要
近年、建設業界では深刻な人手不足が続いており、特に高齢化や若年層の入職者減少が問題となっています。今回、株式会社リバスタは、建設現場運営に関する実態調査を行い、その結果を発表しました。調査対象は元請会社の社員400名と建設技能者400名で、合計800名の意見を集めました。
調査背景
建設業界は複雑な変革期を迎えています。2024年から施行される時間外労働の上限規制や、法律の一体的改正など、多くの課題が山積しています。その背景を受けて、今回の調査では現場での実態を把握し、具体的な課題と解決策を探る狙いがありました。調査により、両方の立場からの見解が浮き彫りになったのです。
調査結果
調査の結果、建設現場における課題として代表的だったのは「人手不足」で53%がこれを挙げました。次いで「現場および技能者のモチベーションの維持・向上」が49%と、非常に深刻な問題であることがわかりました。また、元請会社の社員が実施している解決策としては、朝礼やミーティングを活用したコミュニケーションの活性化が最も多く、多くが自分の現場環境を改善すべく動いていることが確認されました。
さらに、技能者への感謝の意を表すための方法として、42.5%が「缶コーヒーや軽食の差し入れ」を行っているとのことですが、約38%は特に何もしていないという現実も見えました。それでも、技能者のモチベーション向上策の一環として、頑張りを可視化しインセンティブとしてポイントを支給する取り組みには64.3%が「有効だと思う」と回答。これは、現場の改善に寄与する可能性が示唆されています。
提案される解決策
調査を受けて、元請会社の社員は技能者へのポイント制度による期待値を高めていると感じています。具体的には、「モチベーション向上」「安全意識の向上」「コミュニケーションの活性化」という点に、期待が集まる傾向にあります。技能者側も約7割が、良い仕事に対してポイントをもらえることでモチベーションが上がるとの意見が寄せられており、現場の全体改善の余地が大いにあると考えられます。
まとめ
建設業界は、時代の変化と共に様々な課題に直面しています。今回の調査からは、特に「人」に関連する課題が多くの社員に抱えられていることが明らかになりました。元請会社と技能者の意識を共有し、見える化することで絆を深め、円滑な現場運営を実現するための方法が求められています。
この結果を受けて、リバスタは「ビルダーズポイント」という新しい取り組みを提案しています。このサービスは、ポイントを通じて建設技能者の頑張りを称え、労働環境の改善に寄与できる可能性を秘めています。建設業界の未来が、より良いものになることを期待しています。
調査情報の詳細
調査は、20~79歳の男女800名を対象に行われ、業界の現実を反映した内容となっています。リバスタは、これらの結果を元にさらなるサービスの提供と改善に努めていく所存です。特に、「ビルダーズポイント」の普及は、これからの建設現場にとって重要なステップとなり得るでしょう。今後の展開に注目です。