長崎スタジアムシティで魅了された歌舞伎舞踊特別公演
2024年10月に開業する長崎スタジアムシティの開幕前に、特別公演として開催されたのが「歌舞伎舞踊特別公演」。舞台の華やかさや演者の巧みな演技が見どころとなりました。この公演では、歌舞伎の魅力を深く知ることができ、演出にも注目が集まりました。
公演の流れと演目について
最初に、片岡愛之助さんが出演者を代表し観客へ挨拶。続いて中村種之助さんが、演目に込められたメッセージや見所を解説し、観客の期待を高めました。
正札附根元草摺
この演目では、背景に富士山と梅の吊り枝が描かれ、華麗な舞台設計が印象的でした。特に荒事の代表的な役柄を演じる尾上右近さんと女方の中村壱太郎さんの対照的な演技が、観客の心をつかみました。曽我五郎役の尾上右近さんが鎧を手に駆け出そうとする場面では、舞鶴役の中村壱太郎さんが草摺に手を掛けて止めようとするシーンが印象的で、二人の軽妙な踊りに移り変わる瞬間の変化が観客を引き込む要素となっています。
この演目は荒事の力強さに加え、流行の曲を取り入れるなど古典の要素を巧みに融合させた完成度の高い舞台で、多くの観客がその魅力に魅了されていました。
蜘蛛絲梓弦
次に上演されたのは「蜘蛛絲梓弦」と題した演目。源頼光が登場する物語で、半ば執念を抱く物の怪に憑かれる様子が描かれています。また、片岡愛之助さんが一人で五役を早替えで演じる趣向が、特に観客の関心を引きました。
この演目では、頼光の寝所に突然訪れる薄雲太夫が実はとても危険な存在であることが判明し、頼光が宝剣の蜘蛛切丸を用いて退散させるというストーリー展開が見どころです。
音楽や舞踊が織り交ぜられたこの作品も、変化する舞台美と臨場感が際立ち、観客を魅了しました。
チケット情報
7月27日(日)の公演では、当日チケットの販売も行われます。会場のハピネスアリーナ近くに臨時受付が設けられ、午前9時から販売開始します。また、好評の記念デザイン座布団も数量限定で当日販売されるとのこと。もし興味のある方は、この機会をお見逃しなく!
長崎スタジアムシティとは
長崎スタジアムシティは2024年にサッカースタジアムを核とした大型複合施設として誕生します。アリーナや商業施設、ホテルも併設され、今後様々なイベントが行われる予定です。公式サイトやSNSで最新情報が発信されているので、ぜひチェックしてみてください。
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