2025年大阪・関西万博の音の風景を未来へ残すプロジェクト

大阪・関西万博サウンドスケープアーカイブプロジェクト

2025年、大阪で催される大阪・関西万博。その会場全体を包み込む「音の風景」を形にするため、クラウドファンディングプロジェクトが始まりました。このプロジェクトは、万博期間中に会場で流れていた屋外サウンドスケープをアナログレコードとCDとして未来に残すことを目的としています。

プロジェクトの詳細

企画は、Osaka EXPO 2025 Soundscape Design Teamによるもので、メンバーは引地耕太、ブルースイケダ、川口智士、赤川純一の4人です。彼らは「いのちのアンサンブル」というテーマのもと、人間、自然、テクノロジーの共鳴によって構成された音の環境を設計しました。このサウンドスケープは、会場を7つのエリアに分け、それぞれに異なる作曲家が参加。時とともに変わる音の景色が展開されたのです。

特に注目すべきは、6名の選ばれた作曲家の音源が収録される予定であり、このプロジェクトはその中でも特に高い評価を受けています。2025年度のグッドデザイン賞ベスト100を受賞し、Tech Direction Awardsではフィジカルエクスペリエンス部門で金賞を獲得しました。

なぜ音を残すのか

音という表現は、建築や映像に比べて記録が困難でありながら、空間や記憶と強く結びついています。万博という一過性のイベントにおいて、音はその場でしか存在し得ないものであり、消えてしまいます。この体験を文化として残すため、今回のプロジェクトが生まれました。

アナログレコードとCDは、2025年という時代、万博という土地で培われた音によって創り出された環境デザインを次世代へ継承するためのメディアです。特定の時間、場所でしか感じることのできなかった音の風景を、未来へと伝えることを目指します。

クラウドファンディングについて

プロジェクトは、クラウドファンディングプラットフォーム「Motion Gallery」を通じて支援を募っています。目標金額は1160万円で、達成しなければ作品は実現されません。支援者には、アナログレコードやCDが用意されています。アナログレコードは1000組限定で8000円、CDは1000枚限定で3600円となっています。

また、各コレクターへの配信は日本国内に限られ、送料は販売価格に含まれています。配送先が日本国内である点に注意してください。ジャケットデザインは仮のものですが、期待したいです。