データ・プライバシーの日に考える個人情報の不安と企業の信頼性
毎年1月28日は「データ・プライバシーの日」として、個人情報の保護やプライバシーへの意識を高めることが目的とされています。デジタル・サービスの普及が進み、私たちの生活は以前にも増して多くの個人情報を企業に預ける状況にあります。しかし、情報漏えいや不正利用のニュースが絶えない中で、人々の不安も高まっています。実際、調査によると、約7割の人がECサイトでの購入やサービス登録時に不安を感じると回答しています。
個人情報登録時の不安
調査によると、ECサイトやサブスクリプションサービスへの登録時に感じる不安の中で、最も多く挙げられたのが「クレジットカード情報(78.3%)」でした。この情報の不安を抱える背景には、金銭的なトラブルが直結することがあります。また、銀行口座情報(49.5%)や住所(39.5%)も不安要素として特に注目されました。対照的に、氏名やメールアドレスに不安を感じる人は少なく、実際の被害の大きさに基づく思考が見て取れます。
プライバシーポリシーの確認状況
しかし不安を抱えつつも、多くの人がプライバシーポリシーや個人情報の取り扱い説明を確認していないという点が浮き彫りになりました。具体的には、内容までしっかり確認している人はわずか8.8%で、約4割がほとんど内容を確認せずに同意していることがわかりました。この現象は、リスクを他人事のように捉える「正常性バイアス」に起因していると考えられます。
企業の信頼性を判断する基準
では、利用者はどのような基準で企業の信頼性を判断しているのでしょうか。「信頼できる企業」の特徴として、56.2%が「知名度が高い」と回答し、続いて「上場企業・大手企業である(50.2%)」が挙がりました。知名度や規模は、信頼の重要な要素であることが示されています。また、セキュリティや個人情報への取り組みを明示することが、信頼を高めるためには不可欠です。
情報漏えいに対する危機感
もしも個人情報が漏えいしてしまった場合、約9割が「とても不安」「やや不安」と回答しています。ユーザーが求める企業の取り組みとしては、「情報漏えい時の迅速で誠実な対応」が66.1%で最も多く挙げられました。企業は、安全性を確保するために、透明性を持ってユーザーに向き合う必要があります。
まとめ
調査結果から、個人情報に対する不安感が強いにもかかわらず、多くの人がプライバシーポリシーを確認しないという矛盾が見えてきました。企業は、顧客が安心して情報を預けるためには、信用を可視化する取り組みを強化する必要があります。特に、ISOなどの第三者認証を取得し、その結果を積極的に公表することで、透明性を高めることが求められます。今後、企業には、ユーザーの不安を解消し、信頼を確保するための施策が一層重要となるでしょう。