名古屋商科大学のSDGsプロジェクト
名古屋商科大学ビジネススクールでは、2020年度より産学連携のもとで「SDGsプロジェクト」という新たな演習科目に取り組んでいます。このプロジェクトは、学生が学問的な知見を企業の現場で実践に活かすことを目指し、リーダーシップを育成するキャップストーン科目として位置づけられています。
本年度(2025年度)には、グローバル企業であるヤマハ発動機株式会社との協働を中心に展開されました。参加者は、13か国からの留学生を含む16名で構成され、ヤマハのシニアスーパーバイザーやマネージャーと直接対話を行いました。このセッションでは、ヤマハのSDGs戦略や持続可能な事業運営に関する理解を深めることができました。
学びの内容
参加者はヤマハの国際戦略を分析し、企業のビジネスに関するグローバルな提案を行いました。議論を通じて、参加者は戦略的思考やグローバル視点、イノベーションを重視した考え方を身につけることができ、ヤマハの側も新しい視点を得られる貴重な機会となりました。
参加者の国籍は多岐にわたり、アメリカ合衆国、カナダ、フィリピン、インド、エジプトなど多様なバックグラウンドを持つ人々が一堂に会しました。これは、異なる文化や価値観が交わる環境での学びが、より深い理解と創造的な発想を生むことを示しています。
過去のプロジェクト例
このプロジェクトは2020年からの実績もあり、様々な企業と連携して地域密着型の持続可能性や文化保存に取り組んできました。リコーや恵那川上屋、岩村醸造などと協力し、長期的な自然保護や地域活性化に関する学びを深めました。
また、2024年度にはスタートアップ企業と連携して、サステナビリティに関する課題の分析を行うなど、常に新しい挑戦を続けています。当地域の企業が抱える問題を理解し、解決策を提案することで、実践的なスキルを身につける機会を学生に提供しているのです。
名商大ビジネススクールの特長
名古屋商科大学ビジネススクールは、土日のみでMBAを取得可能なプログラムや税理士養成課程など、社会人に向けた実践的な経営教育を提供しています。また、AACSB、AMBA、EQUISの国際認証をすべて取得しており、国内唯一のトリプルクラウン校として知られています。この国際的な評価は、名古屋商科大学が質の高い教育を提供している証と言えるでしょう。
今後も名古屋商科大学は、企業や地域社会との連携を強化し、持続可能な未来に向けた教育を続けていく方針です。持続可能な社会の実現に貢献する一層の努力が期待されています。