暮らしを支えるバリアフリー手すりシステム「ALTRAIL」の魅力
近年、ますます注目を集めているバリアフリーのコンセプト。特に高齢者や身体に障害を持つ方々にとって、安全に快適な生活を送るための工夫が求められています。そんな中、大阪市のTSUGI DESIGN合同会社が開発した手すりシステム「ALTRAIL(アルトレール)」は、その新しい発想とデザインで、多くの人々に新たな可能性を提供しています。
ALTRAILの概要
「ALTRAIL」では、設計のプロと、実際に手すりを必要とする当事者の視点を融合。機能性はもちろん、見た目や使い勝手にも妥協しないシステムとして生まれました。必要な時にしっかりと支え、不要な時には空間をスッキリ保つ、まさに『暮らしに寄り添うバリアフリー』を具現化しています。
特徴
ALTRAILの魅力はその多様性にあります。
- - 着脱式手すりレール: 手すりは必要なときだけ取り付けられ、不要時には外すことができ、部屋のデザインを損なわない工夫がされています。
- - 高い耐荷重性能: 最大120kgまでの荷重に対応しているため、しっかりと身体を支えることができ、安心感もご提供します。
- - 多用途のレール: 手すりとしての機能だけでなく、ブラケットを使用することで棚や照明、モニターなど様々な設置に応じて空間を有効活用することが可能です。
- - 簡易施工: 石こうボードに直接取り付けができ、ドライバー一つで設置できるため、DIYが苦手な人でも手軽に利用できます。
- - 将来を見据えた設置: 必要ない場面でも、将来的に備えて「まずはレールだけ設置」というスマートな使い方が可能です。
利用シーン
「ALTRAIL」はさまざまなシーンでの利用が期待されています。新築やリフォームを問わず住宅のバリアフリー化に役立つだけでなく、高齢者施設や病院のサポート設備としても重宝されます。また、賃貸住宅にも対応する新しい設計も進行中です。
導入方法と価格帯
現在はパラマウントケアサービス株式会社を通じて販売されており、企業様向けの詳細な情報を提供するHPも準備されています。価格は、ブラケット単品からセット商品まで豊富に揃い、2,970円から96,800円(税込)という幅広いラインナップが魅力です。
TSUGI DESIGN合同会社について
TSUGI DESIGN合同会社は、建築設計事務所出身の二人が設立した会社で、福祉や介護に特化せず、デザイン性と機能性を高めることを目指しています。彼らは、実際の経験から得た知識を基に、より多様なニーズに応じたプロダクトや空間設計に取り組んでおり、ALTRAILもその一環として開発されました。
代表プロフィール
- - 髙橋吉昭: 設計事務所勤務を経て独立し、脳梗塞による右麻痺を経験することで、当事者の視点から福祉デザインに取り組むようになる。
- - 髙木舞人: 設計事務所やシンクタンクでの経験を経て、自身も交通事故の後遺症を持つ。共同でALTRAILを開発するなど、実践と教育を両立させている。
まとめ
ALTRAILの手すりシステムは、ただの支えではなく、住環境を整えるための重要な要素です。安全性だけでなく、美しさと機能性を兼ね備えた挑戦は、多くの人々の暮らしをより豊かにしてくれることでしょう。今後のさらなる展開に期待が高まります。