音楽を楽しむ未来を守る為に
仙台市立八木山小学校を拠点に活動する小学生ビッグバンド「夢色音楽隊」が、楽器のメンテナンスを目的とした寄付型クラウドファンディングを始めました。このプロジェクトは、子どもたちが音楽を続ける環境を守り、育てるための重要な取り組みです。
若者の音楽環境の縮小
昨今、少子化や教職員の働き方改革の影響で、全国の小学校における吹奏楽クラブ活動が減少しています。特に小学生の吹奏楽クラブは、部として存続が難しくなることが多く、実際に10年で約30%の団体が消滅しているという厳しい現状があります。加えて、使用する楽器の老朽化も深刻で、メンテナンスは後回しにされ、演奏自体が困難になることも珍しくありません。
夢色音楽隊の取り組み
「夢色音楽隊」は、そんな状況の中でも地域で支え合う独自の構造で活動を続けています。現在37名の小学3年生から6年生が在籍し、ジャズ・ポップスを中心に演奏を行うビッグバンドとして有名です。教職員の働き方改革に伴い、保護者が主体となって運営し、地域のプロ演奏家による指導のもと、毎日練習に励んでいます。
エネルギッシュな演奏は多くの人々に感動を与えており、演奏の際には涙する観客も少なくありません。音楽を通じて、子どもたちが成長し、地域にも元気を届ける意義深い活動です。
「朝練」の意義
さらに、夢色音楽隊では、共働き家庭の増加に伴う子どもたちの「居場所のない朝」という問題に対処するため、毎日早朝の「朝練」を実施しています。この取り組みによって、子どもたちは安心して仲間たちと音楽に取り組むことができ、心と体の健康にも良い影響を与えています。
音楽を学ぶ時間を生活に取り入れることで、子どもたちは心身ともに健やかに一日をスタートできるのです。
クラウドファンディングの目的
今回のクラウドファンディングでは、夢色音楽隊が保有する42本の楽器全てのメンテナンスを目指しています。修理にかかる見積もり総額は約65万円ですが、老朽化した譜面台の購入や今後の活動に必要な準備金を含めると、合計で約70万円が必要です。この資金を地域や社会からの支援で補い、今後の活動を持続可能なものとすることが求められています。
このプロジェクトはただの楽器修理に留まらず、「地域で音楽文化を育む仕組み」をつなぐ、未来への重要な一歩です。
ご支援のお願い
音楽に打ち込む子どもたちを支えるために、是非ともご支援をお願いいたします。心を込めた音楽を未来につなげるために、皆さまの温かいご協力をお待ちしております。
詳しい情報は、
こちらのプロジェクトページからご確認ください。音楽を通じて子どもたちの未来を明るく照らしていきましょう!