Z世代の3人に1人が「ととのう」を実践！未来のセルフケア進化論

よく耳にする言葉「ととのう」。最近の調査によると、Z世代の3人に1人がこのセルフケアの時間を日常的に意識しているという。元々はサウナから広まったこの言葉ですが、今では様々な方法で「ととのう」ことが重視されているようだ。今回は、Z世代が求めるセルフケアとしての「ととのう」に迫る。

調査の概要と結果

gデータを収集したのは、Z世代のマーケティングを専門とする『僕と私と株式会社』。この調査では、全国のX・Y・Z世代を対象に「ととのう」に対する意識や習慣について細かく聞いている。

Z世代の33.0%、Y世代の35.7%が「ととのう」を意識しているという結果が出た。一方、X世代は26.5%と、世代による顕著な違いが見られる。

さらに、Z世代の9.8%は「ほぼ毎日」この意識を持っていると回答。このことからも、Z世代が「ととのう」ことを日常の一部として取り入れている様子がうかがえる。

金曜日の夜は“自分時間”の確保

調査によると、Z世代の65.8%は金曜の夜にひとりで「ととのう」時間を持ちたい意思を示している。これは、他の世代に比べて圧倒的に高い数字だ。この自分時間は、彼らにとって心のリセット時間であり、社会人としてのストレスを解消する重要な習慣なのだ。

ネガティブからポジティブへ

Z世代が「ととのいたい」という理由は、主にネガティブな状態をポジティブに戻したいからだ。「勉強やバイトで疲れた」、「なんとなくモヤモヤする」、「イヤなことがあった」といった声が多く寄せられており、そこには彼ら特有の心情が垣間見える。実際、あるZ世代の respondent は「社会人になってから、自分に与える時間が減った。だからこそ、意識的にリラックスしようとしている」と語る。

SNSがもたらす影響

また、Z世代の「ととのう」を促進する要因としてSNSや動画サイトが大きな役割を果たしていることも分かった。「心や体の不調・疲れを感じたため（32.3%）」の次に「SNSや動画サイトからの影響（31.7%）」が多かった。YouTubeやインスタでおしゃれなセルフケアを発信する人たちは、憧れの存在として彼ら自身に影響を与えており、「自己管理の一環として整えることを大切にするようになった」との声も聞かれた。

多様化する「ととのう」手段

単に「ととのう」とは言っても、その方法は多岐にわたる。調査によると、映像を見たり音楽を聴いたりすることが、Z世代の「ととのう」に必要な行動だという。実際、サウナを利用する回答者は全体の24.0%と少なく、ストレッチやヨガはさらに少ないという結果だった。

これは、Z世代の「ととのう」が単なる肉体的なものだけでなく、感情的な面にまで及ぶ行動であることを示唆している。ひとりで外出して気分転換することや、推し活が上位に入るのを見ても、彼らが求めているのは感情のリフレッシュであることがわかる。

筋トレで新たな挑戦

最後に、「今後トライしたいととのい方」を聞いたところ、「推しやインフルエンサーの筋トレ動画を見ながら行う」という希望が25.0%という結果が得られた。特に「やってみたい」という新しい挑戦に向けて、オープンであるZ世代の姿が見えてくる。

SNSを通して他者とつながりながら、個人の時間を豊かにしていく様子は、彼らの生き方そのものを表している。これからの「ととのう」は、どのように進化していくのでしょうか。さらに多くの調査を重ねていく中で、Z世代の本音と最新トレンドを掘り下げていきたい。