自動運転実証実験
2025-05-26 15:04:21

日清食品とT2、自動運転トラックによる幹線輸送実証実験開始へ

日清食品とT2の新たな挑戦



日清食品株式会社と株式会社T2が、2025年6月に自動運転トラックを利用した幹線輸送の実証実験を開始することが発表されました。この実験は、関東と関西を結ぶ高速道路の一部区間で行われ、ドライバー不足の解消を目指しているとのことです。

実証実験の背景と目的



トラック物流においては、貨物の最大積載量が「重量制限」によって決まることが多く、特に日清食品のような軽量貨物は「容積制限」によって最大積載量が制約されることがあります。このため、重さだけでなく、トラックの積載容積も効率的に活用することが重要です。

具体的には、日清食品が提供する即席麺などの軽量貨物をより効率的に輸送するために、12型パレットを活用し、自動運転技術による新たな輸送モデルの実用性を検証します。2027年にはレベル4の自動運転トラックによる本格的なサービス開始を目指しています。

実証実験の具体的な内容



今回の実証実験は、2025年の6月5日と6日の2日間にわたり実施されます。具体的なルートは以下の通りです。
  • - 1日目(往路): 日清食品関東工場(茨城県取手市)から関西エリアの自社倉庫(大阪府摂津市)へ。
  • - 2日目(復路): 日清食品関西工場(滋賀県栗東市)から関東エリアの委託倉庫(神奈川県横浜市)へ。

役割分担


  • - 日清食品: 拠点・運行ルートの選定と実証貨物の手配。
  • - T2: 全体マネジメントと実験用車両の手配。

実証では、積載するのは即席麺で、以下の点が検証されます。
1. 貨物を積載した自動運転による走行ルートとその所要時間。
2. 渋滞や気象条件など、事前に想定した条件下での走行オペレーションの有効性。
3. 積載した即席麺の品質への影響。

特記すべきは、実証実験中もドライバーが常にトラックに乗車し、レベル2相当の自動運転で行う点です。

12型パレットについて



使用する12型パレット(1,200mm×1,000mm)は、輸送や保管の際に広く用いられている規格です。特に日清食品の「カップヌードル ビッグ」に関しては、11型パレットを使用した場合と比較して、約117%多くのケースを積載することが可能です。これにより、より多くの製品を効率的に運ぶことができるのです。

T2の企業情報



株式会社T2は、東京都千代田区に本社を置き、2022年に設立された若い企業です。自動運転システムの開発を行い、レベル4自動運転トラックを利用した幹線輸送サービスを展開しています。この実証実験は、彼らにとって新たなステップとなるでしょう。

公式サイトもあり、今後の活動に注目が集まります。
株式会社T2公式サイト

自動運転トラックによる新たな物流の未来に期待が高まります。


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