三菱電機関西支社が育児支援プログラム「THE CARE」を導入
三菱電機株式会社関西支社は、2025年1月1日から健康と子育てを支援するプログラム「THE CARE」を導入します。このプログラムは、株式会社With Midwifeが提供しており、従業員の育児と仕事の両立を支援するために設計されています。導入セミナーが1月23日に開催され、育児支援や男性の育児休業に関する情報が従業員に共有されました。
三菱電機株式会社について
三菱電機は1921年に創業し、その歴史は100年以上にわたります。幅広い事業分野を持ち、社会システムや自動車機器、情報通信システムなど、多様な分野で活動しています。特に、デジタル基盤「Serendie」を駆使して新たな価値を創出し、社会課題の解決へと貢献する姿勢が評価されています。特に関西支社は、大阪での拠点を1947年に開設し、地域に密着した営業を展開しています。
DE&I推進の取り組み
三菱電機は「たゆまぬ技術革新と限りない創造力により、活力とゆとりある社会の実現に貢献する」という理念を掲げています。その中で、DE&I(Diversity, Equity & Inclusion)の促進に取り組んでおり、特に男性の育児休業取得を重要なテーマとして位置づけています。これは、すべての従業員が働きやすい環境を整えるためです。
「THE CARE」の具体的な内容
「THE CARE」は、従業員とその家族への健康と育児に関するサポートを提供します。専門の医療スタッフであるウェルネスコーディネーターが専属でつき、24時間体制でサポートを行います。従業員は専用アプリを通じて、オンラインで匿名相談ができ、健康やライフイベントに関する研修も受講可能です。企業側には、相談データをもとにしたコンサルティングが提供され、組織の改善に役立てられます。
男性育休推進セミナーの開催
1月23日に行われたセミナーでは、ウェルネスコーディネーターが男性の育休に関する法改正や取得状況について説明し、育休取得者の体験談をもとにしたケーススタディも紹介されました。参加者からは、「育休取得の具体的なイメージがつけられた」との声が寄せられました。これは従業員が育児と仕事の両立について具体的に考えるきっかけとなりました。
導入の背景
「THE CARE」の導入は、三菱電機が育児支援における取り組みをより強化する一環として行われています。With Midwifeが関西経済同友会による支援を受け、特定有望ベンチャーに選ばれたことが、両社の出会いのきっかけとなりました。試験導入の結果を踏まえて、全従業員に向けたサポートを行うことが決定され、妊娠中の方や子どもがいる従業員が対象です。
代表のコメント
三菱電機関西支社長の中谷太郎氏は、「従業員が本当に育休を取得しやすい環境をつくるために、THE CAREの導入が重要です」と述べています。個々の家庭状況に寄り添いながらサポートしていく姿勢により、育休者が直面する具体的な課題に応えていきます。
With Midwifeの代表、岸畑聖月氏も、「企業とともに、必要な支援を提供することで、従業員が心強く感じられるようサポートしていきます」と話し、両社の連携の重要性を強調しました。
動向と今後の展望
今後、三菱電機が「THE CARE」を通じて育児支援をさらに充実させることで、働く場所がより良い環境になることが期待されています。プログラムの導入を通じて、従業員が安心して育児と仕事を両立させる未来を描いていきます。