母子健康を守る岡山大学の新しいプロジェクト
国立大学法人岡山大学が展開する『口腔健康からつなぐ母子未来プロジェクト』は、妊娠中の歯周病が低出生体重児の原因であることに着目した重要な取り組みです。このプロジェクトは、国際的に評価される学術系クラウドファンディングプラットフォーム「academist」から支援を受け、科学的な手法で母子の健康促進に寄与することを目指しています。
プロジェクトの目的
妊娠中の女性が歯周病を抱えることで、胎児の成長に悪影響を与え、結果として低体重児の出産につながることが社会問題となっています。本プロジェクトでは、特に「細胞外小胞(エクソソーム)」が胎盤を通じて胎児に及ぼしている影響を探ります。これらの細胞外小胞は、遺伝子の発現やエピジェネティックな変化を引き起こす可能性があるため、慎重な解析が求められています。
プロジェクトでは、妊娠マウスモデルを用いて胎児の肝臓や脳といった重要な臓器への影響を調査し、得られたデータを基に新たな母子保健政策の基盤を構築することが期待されています。
クラウドファンディングの詳細
今回のプロジェクトは、2025年6月4日から7月31日までの期間にクラウドファンディングを実施し、目標金額は100万円となっています。資金は、細胞外小胞の性質解析に必要な試薬や胎児臓器のエピジェネティック解析にかかる研究費、国際学会発表や論文投稿のための支援などに使用される予定です。また、留学生の研究活動支援も行われる予定です。
寄附に対する税制優遇措置も設けられており、法人や個人ともに寄附金控除の対象となります。これにより、サポーターが実質的な利益を得ながらプロジェクトを支援できる仕組みがあります。
未来のための支援を
岡山大学は、母と子の健康を守る科学的基盤の確立に向けて、皆さまからのご支援を呼び掛けています。低出生体重児の減少は、将来的な生活習慣病のリスク予測や母子保健政策に貢献するだけでなく、安心して出産や子育てを行える社会の実現にもつながります。
このプロジェクトは、国際的に活躍する若手研究者や留学生の育成にも寄与し、彼らの研究の場を守る重要な役割を果たします。私たちにできることを考え、未来の子どもたちの健康を支えるために、一緒に行動を起こしましょう。
詳細情報
- - プロジェクト名: 口腔健康からつなぐ母子未来プロジェクト
- - 実行者: 岡山大学 歯学部・大学院医歯薬学総合研究科 口腔形態学分野
- - クラウドファンディングページ: academist
- - 期間: 2025年6月4日~2025年7月31日(予定)
- - 目標金額: 100万円
岡山大学の取り組みを通じて、地域や社会に貢献する未来に向けて、共に歩んでいきましょう。