高校生のタレント呼称の実態
2023年10月に社名が「ジャニーズ」から「STARTO ENTERTAINMENT」へ変更されたものの、現役高校生の約80%が今なおタレントを「ジャニーズの人」と呼ぶという衝撃の調査結果が明らかになりました。この調査は、高校生対象のマーケティング情報サイト「放課後NEWS」によるもので、全国501名を対象に実施されたものです。
ジャニーズという名前の浸透
調査では、最も多かった「ジャニーズの人」と回答したのは80.4%という驚きの結果。この結果には、多くの高校生がジャニーズというタレント名に親しみを感じている理由が隠されています。「呼び慣れているから」「しっくりくるから」といった意見が多数寄せられ、幼少期の記憶や文化の影響が色濃く残っています。何気ない会話の中で、この名前が使われ続けている背景には、無意識のうちに刷り込まれた印象があるのでしょう。
一方で、タレントたちの所属が変わったことに気づいていない高校生もいます。彼らは「新しい会社の名前を知らない」「事務所の名前がわからない」といった声を上げており、業界の動きにあまり関心を示さない現状が浮かび上がります。このことで、「スタート社」と言うよりも「ジャニーズ」と呼ぶことの方が伝わりやすいという意見も多く、地名残るブランド力を示しています。
「旧ジャニーズの人」という選択肢
次に多くの理由として挙げられたのが「旧ジャニーズの人」の9.2%。この回答選択の理由には、「ジャニーズという呼び名には抵抗がある」との意見も目立ちました。新参者の自分たちの感情と、過去の歴史に対する意識のバランスを取る試行錯誤が見えてきます。
高校生たちが感じる“ジャニーズ問題”に敏感な回答が寄せられ、「いまジャニーズと言ったらダメだと思うから」「ジャニーズと直呼びするのが気が引ける」といった意見が特に際立っています。現代の若者が過去のコンテンツに対していかに敏感であるかを物語っています。
その他の呼称
「その他」とした回答が8.4%あり、これには元からジャニーズという言葉を使っていなかった高校生も少なくないようです。「グループ名で呼ぶ」という意見も見られ、彼らはむしろタレントのグループ名で呼ぶことを好みます。これは、タレントのブランド名よりも、タレント個々の活動に目を向けている証拠かもしれません。
スタートの人という少数派
「スタートの人」と呼ぶ回答はわずか2%で、その理由も興味深いものでした。これもまた、「ジャニーズ」という呼び名への抵抗感から来ているようです。彼らは、ハイリスクな名前を使うことができず、「スタートの人」と名乗ることでアイデンティティを保とうとしています。
未来のタレント呼称
いまだに「ジャニーズ」という名称が幅を効かせている現時点で「スタート社」の浸透には多くの時間が必要でしょう。タレントの呼称が変わる日は、一体いつやってくるのでしょうか。新しい文化形成には世代が通過していかないと実現しないのかもしれません。
結論
今回ご紹介した調査結果は、業界の変化を背景に若者たちのアイデンティティや価値観がどのように変わっているのかを如実に示しています。スタート社として新しいスタートを切ったタレントたちですが、果たして「ジャニーズ」という名称が持つ影響はいつまで続くのでしょうか。今後の動向に注目です。
この調査結果の詳細については「放課後NEWS」のウェブサイトをぜひご覧ください。また、ワカモノリサーチでは、全国の高校生に対する独自のマーケティングリサーチを進めていますので、ぜひお気軽にお問合せください。