再加熱カートのモデルチェンジについて
フクシマガリレイ株式会社が、病院や福祉施設向けの再加熱カートのステーションをモデルチェンジすることを発表しました。古くからこの分野で使用されてきた再加熱カートですが、今回の改良で利便性が格段に向上しました。新しい機能や特徴について詳しく見ていきましょう。
再加熱カートの概要
再加熱カートは、あらかじめ加熱調理した料理を急速冷却して冷たい状態にし、トレイに盛り付けたまま冷却保存します。そして、所定の時間になると再加熱を行い、温かい料理は温かく、冷たい料理は冷たいまま、適温で配膳することが可能となります。このシステムにより、トレイメイクの作業を事前に行うことで、調理や配膳の効率が向上します。
改良された主な特徴
今回のモデルチェンジでは、以下のような改善点が盛り込まれています。
1. タッチパネルのカラー変更
熱風加熱式タイプのタッチパネルがモノクロからカラーへと進化しました。これにより、視認性が大幅に向上し、操作も非常にスムーズになります。特に、照明によって見えづらかった部分が解消され、日中でも夜でも快適に使用できます。
2. 新機能の追加
- - 追っかけ再加熱機能:熱風加熱式タイプに新たに追加されたこの機能では、加熱開始の時間が近づくとアラームが鳴り、投入忘れや食数の変更を事前に知らせてくれます。これにより、作業ミスが減少し、調理の精度が向上します。
- - 給水確認機能:蒸気加熱式タイプには新しく給水確認機能が追加され、運用の安心感が増しました。これにより、調理が円滑に進むことが期待されます。
ターゲット層と発売日
再加熱カートの対象としては、主に病院や福祉施設が挙げられます。これらの施設では、毎日の配膳業務が不可欠であり、効率的な調理・配膳が求められます。新モデルは2025年5月1日より蒸気加熱式タイプ、10月1日には熱風加熱式タイプが販売される予定で、年間500台の販売を目指しています。
製品仕様
再加熱カートシステムの熱風加熱式タイプの代表的なスペックは以下の通りです。
- - 外形寸法: 幅1,000mm、奥行600mm、高さ1,999mm
- - 冷却性能: 20℃から2℃までの冷却が40分以内で可能
- - 昇温性能: 2℃から100℃まで25分以内での昇温
- - 製品質量: 175kg
- - 冷媒: R404A
- - 電源: 三相200V
- - 消費電力:
- ALL冷却時: 1,077/1,237W
- 昇温/冷却時: 9,764/10,576W
- 霜取時: 254/278W
会社概要
フクシマガリレイ株式会社は、大阪市西淀川区に本社を置き、業務用冷凍冷蔵庫や冷凍冷蔵ショーケースなどの製造・販売を手がけている企業です。クオリティの高い製品を提供することで、多くの施設から信頼を得ており、今後の進化に期待が寄せられています。詳細情報は公式サイトで確認できます:
フクシマガリレイ株式会社。