Z世代とバブル世代の資産形成に関する調査
最近、合同会社WOZが実施した調査により、20代から30代のZ世代と55歳から60歳のバブル世代の資産形成に関する意識や情報収集の手法に関する違いが浮き彫りになりました。物価高と不透明な経済情勢が続く中、これらの世代の「お金」に関する価値観には明確な差があることがわかります。
調査の概要
合同会社WOZは、2026年6月に「Z世代とバブル世代にみる資産形成の情報と価値観」に関する調査を行い、1,040人からの回答を集めました。1つの重要なテーマは、各世代がどのように資産を形成しているかです。
資産形成の手段
調査結果によると、両世代共に選ばれる資産形成の手段は「預貯金」が最も多く、Z世代の69.2%、バブル世代では87.9%が該当しました。ただし、ここには明確な違いも見られます。Z世代の61.0%がNISAを利用しているのに対し、バブル世代では49.3%がNISAを選択。安全性を重視するバブル世代に比べ、Z世代はリスクを背負ってでも多様な資産形成に挑戦していることが伺えます。
毎月の収入に対する預貯金の割合
調査では、収入のうち預貯金にどれだけ回しているかも評価されました。大方の回答者が「10%未満」に設定しており、堅実な資産形成のスタイルが見受けられました。
一方、投資に関連する配分についても同様の傾向が確認され、約60%が収入の「10%未満」に相当する金額を投資に振り分けているとの回答がありました。
資産形成に対する印象
Z世代
- - 元本割れがないことが安全(47.3%)
- - 利息が少ない(44.8%)
- - 入出金が容易(30.6%)
バブル世代
- - 利息が少ない(72.3%)
- - 安全性(65.6%)
- - 入出金が容易(43.7%)
この結果から、Z世代は預貯金を「安全」とする一方で、バブル世代は「利息の少なさ」を懸念していることが明らかになりました。
重視されるポイント
資産形成において、両世代が特に重視している点は「元本を減らさないこと」で一致していますが、その後には明確な世代差が見え隠れします。Z世代は「手間をかけないこと」を優先していますが、バブル世代は「高いリターン」を重視する傾向があります。これは、資産形成に関する考え方が世代で異なることを示しています。
無駄な出費とその感覚
「もったいないと感じる出費」では、Z世代が
各種手数料と答えたのに対し、バブル世代は
ゲーム課金を挙げています。このことから、Z世代は日常的な出費に対して敏感である一方で、バブル世代はより大きな無駄遣いにばかり意識が向くことが見えてきます。
100万円の使い道
もしも100万円が手に入ったら、
- - Z世代は半数以上が「投資に回す」と応えました。
- - バブル世代も52.1%が同様の回答を選びましたが、2番目には「銀行に預ける」とする傾向が強まりました。
この日本の時代背景の違いや生活環境の変化が、二つの世代の選択肢に影響を及ぼしていると考えられます。
情報収集の手段
お金や投資に関する情報収集の手段において、Z世代は
SNSが最も多く選ばれましたが、バブル世代は
ニュースサイトが主な情報源とされています。特に、Z世代はSNSを通じて情報を収集し、さらにニュースサイトを組み合わせて利用する傾向にあるようです。これは、デジタル世代の特性を反映しているといえるでしょう。
相談に対する心の壁
調査の結果、約7割が「お金や投資について他者に相談することはハードルが高い」と感じていることがわかりました。これは、お金の問題を他人と話すことに対する心理的な障壁が存在することを示しています。
結論
近年の調査により、Z世代とバブル世代の間には、資産形成に対する明確な価値観の違いや情報源に対するアプローチの差があることが明らかになりました。将来的には、こうした世代差を克服し、共通の理解を深めることが求められるでしょう。これにより、金融リテラシー向上のための新しい仕組みやコミュニケーション方法が生まれることを期待しています。