大阪の「i-Mall」が環境に配慮した建築賞を受賞
医療法人医誠会が展開する医療複合施設「i-Mall」が、令和6年度のおおさか環境にやさしい建築賞の商業施設その他部門賞を受賞しました。この賞は、環境に配慮した取り組みを評価し、社会全体への普及を目指すものです。
「i-Mall」の環境への配慮とは
「i-Mall」は、大阪市内に位置する医療施設でありながら、地域自然環境の保全にも極めて力を入れています。施設内には、なんと120本ものソメイヨシノが植樹されており、地域の景観を豊かにする取り組みがなされています。さらに、日本初となる屋上での都市養蜂も行っており、蜂たちによる受粉活動が地域の生態系にも大いに貢献しています。
健康増進のための多機能空間
「i-Mall」では、地域住民の健康をサポートするために、さまざまな機能を兼ね備えています。特に注目したいのは、ヘルシーカフェ「さくらテラス」。ここでは、寛ぎの水辺に面したテラスでゆったりと過ごすことができ、健康的な食事を楽しむことができます。また、病児・病後児に対応した「さくら保育園」も設置され、地域における育児支援の一助となっています。
災害時の拠点病院としての機能
「i-Mall」は、地域とのつながりを大切にしているだけでなく、災害時にも頼りにされる医療拠点としての役割も強化しています。万が一の際には、地域住民を守るための体制が整いつつあります。「i-Mall」を中心にした地域包括ケアの推進は、持続可能で安全なコミュニティ作りに向けて、大いに役立つでしょう。
受賞の背景
大阪府と大阪市は、地球温暖化や熱中症の対策を進める中で、環境に配慮した建築物を表彰する制度を導入しています。審査委員からは、「北側の扇町公園と連続する緑道や広場が、地域の潤いを創出している」との評価が得られました。このように、地域医療と環境保全を両立させた「i-Mall」の取り組みは、高く評価されているのです。
まとめ
医療複合施設「i-Mall」は、地域において単なる医療提供の場に留まらず、緑豊かな環境の創出や地域貢献を目指しています。受賞をきっかけに、更なる環境への配慮や地域との連携を深め、持続可能な未来を共に築いていくことが期待されます。大阪の新しい医療のかたちとともに、地域全体が一つになって健康で豊かな生活を送ることができるでしょう。