岡山後楽園の歴史を探るワークショップの様子
2025年6月15日、岡山大学が岡山後楽園で開催した「池田家文庫こども向け岡山後楽園発見ワークショップ」には、小学生を含む18名の参加者が集まりました。このイベントは、地域に根ざし、郷土の歴史を学ぶ貴重な機会として毎年行われています。
ワークショップは、まず教育学部の学生による紙芝居で後楽園の歴史を紹介するところから始まりました。紙芝居は子どもたちにとって親しみやすい形式であり、後楽園がどのように発展してきたのかを楽しく学ぶ手助けとなりました。訪れた子どもたちは、聞き入る姿勢でその物語の世界に浸っていました。
次に、参加者全員が岡山大学図書館が誇る巨大絵図の複製を見ながら、その上を歩くという特別な体験をしました。この巨大絵図は、江戸時代の後楽園の姿を描いており、子どもたちがその歴史に視覚的に触れることができる貴重な機会です。書かれた部分に目を向けることで、当時の人々の生活や文化についても学ぶことができました。
続いて、参加者はグループに分かれ、縮小絵図を手にしながら自身たちで選んだルートで庭園内を散策しました。この活動では、昔の後楽園と現在の後楽園との差異を見つけ出し、地図の中に刻まれた歴史を感じ取ることができました。感受性豊かな子どもたちは、自らの目で見つけた発見をどんどん共有し、「ここは昔と違うね!」と興奮しながら会話を楽しみました。
散策の締めくくりには、各グループが自分たちの発見を発表しました。その際、参加者たちはそれぞれの視点で見つけた興味深い点や驚きの声を提案し合い、盛り上がった雰囲気が漂いました。普段とは異なる視点で後楽園の歴史に親しみ、参加者全員が充実した時間を過ごしたことを反映しています。
このワークショップは、岡山大学の教育学部との共催で行われており、地域の歴史や文化への理解を深める良い機会を提供しています。今年も20周年を迎える本イベントには、多くの家庭からの期待が寄せられています。岡山大学は今後も地域の中核となる研究機関として、様々な取り組みを実施していく予定です。
岡山後楽園の美しさを感じ、歴史を学んだ子どもたちの笑顔が、まさにこのワークショップの成果を物語っています。このような活動が地域社会の持続可能性や教育の一環として進められることで、未来の世代にも町の魅力が受け継がれていくことでしょう。地域の歴史や文化を大切にしながら、これからの岡山大学の取り組みにも目が離せません。