家庭学習の現状
2025-03-07 10:20:20

生成AI時代の家庭学習実態を探るKUMON調査2024の結果

生成AI時代の家庭学習実態を探るKUMON調査2024の結果



株式会社公文教育研究会が実施した『KUMON家庭学習調査2024』では、小学校1~3年生を持つ家庭における学習状況や子どもの過ごし方を調査しました。この調査は2015年から毎年行われており、保護者の考えや行動がどのように変化しているのかを捉えようとしています。

調査の概要


調査はインターネット上で行われ、対象は母親1000人、父親800人の合計1800世帯。調査期間は2024年12月7日から11日までの5日間でした。この結果から数々の興味深いトピックスが明らかになっています。

家庭での子どもの過ごし方


動画配信サービスの視聴時間


子どもたちが過ごす時間に関するデータでは、動画配信サービス(NetflixやHuluなど)の視聴時間が日平均28.3分と微増しました。一方で、YouTubeやTikTokなどの動画配信サイトやアプリの視聴時間は32.9分と微減。テレビ視聴時間は46.1分と前年より減少しています。このことから、子どもたちのメディア選好が変化している様子がうかがえます。

学習時間と内容


調査によると、子どもたちが家庭で学習する日数は週平均5.3日で、1日の学習時間は34.8分。昨年と比べると学習日数は微減していますが、学習時間は増加しています。また、家庭での学習内容として「小学校の宿題以外の予習・復習」が増えており、通信教育の課題は減少傾向にあることがわかりました。

保護者の子どもへの関わり


学習状況の把握


保護者が子どもの学習状況をどれだけ把握しているかについての調査では、64.4%の保護者が「わが子の得意・不得意を把握している」と回答。また、家庭学習の環境について『親の目が行き届く場所に設定している』との回答は59.5%でした。

学習関与の実態


家庭学習における保護者の関与状況も注目すべきです。平日の学習開始時間を把握している保護者が50.4%。このことは、保護者が子どもたちの学習に積極的に関与していることを示しています。

生成AIの活用


利用状況


家庭学習において生成AIを利用している世帯は18.6%でした。具体的には、保護者が教育目的で利用する割合は5.6%、小学1~3年生の子どもが利用する割合は10.0%でした。

懸念点


生成AIの利用に対する保護者の懸念として「子どもの学習が生成AIに依存する可能性」が53.2%を占めています。また、子どもへの指導が機械的になってしまうことや、カンニングのリスクについても懸念が寄せられています。

さらに、生成AIの利用に際しては人間の関与が好ましいとされており、特に「学習に関する質問応答」や「悩みへのアドバイス」に関しては人間が関与することが重要であると考えられています。

まとめ


KUMONの調査結果は、家庭内での学習環境や保護者の関与、さらに生成AIの活用状況を多角的に示しています。これからの家庭学習は、今まで以上に保護者と子どもが協力し合い、さらには新しい技術を上手に取り入れながら進めていくことが求められています。これにより、子どもたちの学びがより豊かなものになることが期待されます。


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