オンライン里親月間とは
全国の児童養護施設の子どもを支える一般財団法人みらいこども財団が、2024年12月20日から2025年1月11日までの期間に『オンライン里親月間』を実施します。この取り組みは、独自の給付型奨学金制度である『オンライン里親プロジェクト』の2025年度奨学生エントリーを促進するためのものです。
オンライン里親プロジェクトの概要
このプロジェクトは2021年に始まり、児童養護施設を卒業した学生を支援することを目的として、複数のオンライン里親が学生と交流を通じて資金面や精神面でのサポートを行います。里親は月1万円の会費を支払い、その70%が学生への奨学金として提供され、残りの30%はボランティア活動費用に充てられます。このように、7名程度の里親が一人の学生を支えるチームとなります。
これまでに、約30名の学生と200名以上の里親がまさにこの支援の恩恵を受けてきました。オンライン上での交流を通じて、彼らは大学生活や職業選択の不安を少しでも軽減できるサポートを受けています。
オンライン里親月間の内容
この期間中は、オンライン里親希望者向けの説明会やクラウドファンディング、情報発信など、様々なイベントが行われる予定です。具体的には、以下のような内容が予定されています。
- - オンライン説明会: Zoomによる説明会が、12月26日、1月9日、1月11日に開催されます。参加希望者は、指定のリンクから登録が可能です。
- - クラウドファンディング: 「『オンライン里親』児童養護施設出身学生への卒業支援を広げたい」というテーマで、クラウドファンディングも実施されます。多くの方々に寄付をお願いし、さらなる支援を広げることを目指しています。
- - SNSを通じた情報発信: 児童養護施設から進学した学生が直面する困難や、オンライン里親の取り組みを広く知らせるため、SNSを活用した情報発信にも力を入れています。
課題と必要性
児童養護施設卒業後の学生は、進学率が全高卒者の57%に対し21%にとどまり、進学した場合でも3.5倍の中退率を抱えるなど、非常に厳しい現実があります。特に、子どもたちの約7割が虐待経験を持ち、約4割は退所時点で精神的な問題を抱えています。
だからこそ、信頼できる大人との繋がりが非常に重要です。オンライン里親プロジェクトは、資金支援のみならず、必要な繋がりを作ることを目標にしています。この繋がりが、彼らの将来に大きな影響を与えることでしょう。
今後の展開
『オンライン里親月間』を通じて、より多くの方にこの活動に興味を持っていただき、支援者を増やすことが目標です。さらなるオンライン里親の増加が、より多くの学生への支援へと繋がります。この貴重な取り組みをぜひ、ご自身のSNSやコミュニティでも広めていただければと思います。
みらいこども財団は、児童養護施設出身の子ども達が健やかに成長し、自立するための支援をこれからも続けていきます。一般の寄付も大変重要な支援であり、皆さまの温かいご協力をお願い申し上げます。詳しくは、みらいこども財団の公式サイトをご覧ください。