岡山大学、異分野融合による微生物研究を推進する「微生物エクスプローラーズ」の第6回ミーティングを開催

岡山大学、微生物研究の未来を探るミーティングを開催

2025年9月22日、岡山大学津島キャンパスにて「微生物エクスプローラーズ」の第6回ミーティングが行われました。この研究グループは、異分野融合と拠点形成を目指して設立され、微生物研究の促進を図っています。この日は、教員、企業関係者、URA、コーディネーターらが集まり、ハイブリッド形式での開催となりました。

ミーティングの様子

開会の挨拶は、環境生命自然科学学域の守屋央朗教授が担当し、続いて各種講演が行われました。田村隆教授は「スパコンを使った微生物研究」について発表し、最新のスーパーコンピュータを利用した研究の可能性を探ります。千住洋介特任准教授は「アーキアにおける分子間相互作用解析」について講演し、真核生物の起源や進化に迫る新しい視点を提供しました。また、久保田高明教授は「渦鞭毛藻が生産する特異なポリケチド化合物」に関する研究を紹介し、さまざまな場面での医療や産業への応用を示しました。

各講演の後には活発な質疑応答があり、参加者たちは熱心に意見を交わしました。特に、異分野の研究者同士が持つ専門的な知識や経験が、新たな発見や研究のきっかけになることが期待されています。

自由討論と今後の展望

ミーティングの自由討論では、AIと計算機を基盤とする「AI-HPCパートナーズ（仮称）」の立ち上げについて関本敦准教授と竹内孔一准教授が説明しました。AI技術がどのように微生物研究に役立つか、具体的な事例などを挙げながら今後の研究計画について意見交流が行われました。

また、「光創ネクサス」など新たな研究拠点との協働についても話し合いがなされ、今後の可能性が拡がる意義深いミーティングとなりました。これにより、異なる研究者同士のコラボレーションを促進する場を整え、微生物科学の発展につなげようという意図が明示されました。参加者同士の交流も大変盛況で、名刺交換や意見交換が行われました。

次回の第7回ミーティングは2025年10月27日17時半ごろから、同キャンパスの共創イノベーションラボ（KIBINOVE）の1階で行われる予定です。引き続き、岡山大学が地域中核・特色ある研究大学として、微生物研究の新たな時代を切り開いていくことが期待されています。

まとめ

「微生物エクスプローラーズ」は、微生物をテーマにした研究者たちが集うサロンのような場を目指しており、研究の交流を深めることを目的としています。この活動を通じて、環境科学や生命科学の融合を促進し、新しい発見や技術を生み出す期待が高まっています。岡山大学は今後もさまざまな取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献していくことでしょう。