大阪の歴史を感じる船場ビルディングが開業100周年を迎えます

大阪の歴史を感じる船場ビルディング

大阪市中央区、桃谷順天館グループの船場ビルディングが2025年11月1日で開業100周年を迎えます。この建物は1925年に竣工され、登録有形文化財に指定されるほどの歴史的価値を誇ります。多くの天然災害や戦争を乗り越え、ほぼ創業当時の姿を保ってきた同ビルディングは、大正モダンを象徴する美しいアールデコ様式の外観を持っています。

保全・美観工事の完成

最近、文化庁の補助を受けて行われた保全・美観工事が完了し、船場ビルディングの魅力が再生されました。工事では、当時の外壁や中庭の雰囲気を忠実に保存しながら、現代のオフィスビルとしての活用ができるように設計されています。特に注目されるのは、外壁や共有部分の磨き上げ作業で、当時の面影を残しつつ美観が向上しました。

船場ビルディングの特徴

船場ビルディングは、単なるテナントビルではありません。中庭にあたる「パティオ」は、多くの都市の喧騒を忘れさせる静かなスペースとなっており、来館者にほっとする場所を提供しています。また、屋上には入居者限定の庭園があり、憩いの場としても親しまれています。

大阪の商業の中心として、常に多くの業種の企業が集まるこのビルは、地域経済の心臓部とも言えます。現代のビジネスシーンに適応しながら、その歴史と美しさを保つことに成功しているのです。2023年の美観工事によって、さらに魅力が増した船場ビルディングは、まさに大阪の誇りです。

地域文化の発展に寄与

桃谷順天館グループは、船場ビルディングを単なる歴史的建物として保存するのではなく、この建物が地域文化、ひいては大阪全域の文化的発展に寄与するよう運営を行っています。取材希望の方々は、ぜひ下記の担当者までご連絡いただければ幸いです。

この歴史ある建物が100周年を迎える2025年には、さまざまなイベントも企画される予定です。ぜひ一度、船場ビルディングを訪れて、大正時代の息吹とともに歴史を感じてみてください。