三上晴子追悼展
2025-09-19 14:49:21

三上晴子の足跡を辿る追悼展「MIKAMI MEME 2025」の魅力

三上晴子の足跡を辿る追悼展「MIKAMI MEME 2025」



2025年の10月18日から11月22日まで、東京・新宿の√K Contemporaryで、メディアアート界に大きな足跡を残した三上晴子の没後10周年を記念する特別展「MIKAMI MEME 2025」が開催されます。この展覧会は、三上晴子の芸術が持つ社会的意義や、彼女が育んだ創造のミームを探る貴重な機会です。

三上晴子の芸術と彼女が切り拓いた道


三上晴子(1961-2015)は、1980年代に鉄のジャンクを使用した作品で注目を集め、その後は脳やコンピュータ、身体と免疫に関連するテーマへと作品の幅を広げました。彼女は90年代前半にニューヨークに滞在し、インタラクティブアートにおける新たな表現方法を模索しました。いわば、彼女は日本におけるメディアアートのパイオニアといえる存在です。三上は約20年間にわたり、国内外のメディアアートシーンで活躍し、特に多摩美術大学で数多くの学生を育てるなど教育にも貢献しました。

彼女の作品やその生き様は、いまもなお多くの人々の記憶に刻まれており、その影響は人々の思考を刺激し続けています。また、彼女が提示してきた重要なテーマは、データ監視や生成AI技術の進展、さらにパンデミックや戦争といった現代の課題に対して、ますます重要になっています。

展覧会の魅力と参加アーティスト


「MIKAMI MEME 2025」では、三上と対話を重ね、彼女の文化的遺伝子を受け継いだアーティストたちの作品が展示されます。共作した飴屋法水や、三上の助手を務めた山川冬樹、同学科の仲間たちである平川紀道、三原聡一郎、毛利悠子、やんツーといった多様な作家たちが参加します。彼らそれぞれの作品には、三上晴子が追求した「MIKAMI MEME」が流れており、彼女の影響を受けた新たな創造が生まれています。

MIKAMI MEMEとは、情報のフローを重視し、情報が転送される過程で生じるズレやノイズの創造的活用を意味し、偶然性を受け入れる姿勢を表しています。この展覧会では、野生の情報や関係性を見つけるための新たな議論が生まれ、観客はこの対話の中で自身のミームを育むことが期待されます。

特別パフォーマンスやイベント


また、11月3日には飴屋法水による80年代作品《バリカーデ》のパフォーマンスが予定されています。観客はこの魅力的な機会を通じて、三上晴子の芸術が持つ深い世界観を体験することができるでしょう。

詳細なイベント情報は、√K Contemporaryの公式ウェブサイトやSNSで随時更新される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。

開催情報


  • - 会期: 2025年10月18日(土)〜11月22日(土)
  • - 時間: 13:00-19:00(休廊: 日・月、11月3日(月・祝)は開廊)
  • - 会場: √K Contemporary(新宿区南町6)
  • - 公式ウェブサイト: MIKAMI MEME 2025

三上晴子が蒔いた種が展覧会を通じてどのように育ち、次世代のアーティストたちに影響を与えているのかを感じるため、ぜひ足を運んでみてください。


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