重要言語奨学金(CLS)プログラムの閉講式
2025年8月7日、岡山大学にて「重要言語奨学金(CLS)プログラム」の閉講式が開催されました。プログラムでは、アメリカの学生たちが約8週間にわたり日本語や日本文化を学び、学生生活を振り返る特別なひとときとなりました。
プログラムの概要
2019年度から始まったこのプログラムは、アメリカ国務省が実施する重要言語の教育育成を目的としたもので、去年も多くの学生が参加しました。プログラムを通じて、12の言語の中から日本語を選び、岡山での生活を通じて深い学びを得る機会が与えられています。
本年度は24名の学生が参加し、6月12日から始まったコースでは、日本語だけでなく日本文化や地域性についても集中して学びました。昨年までの参加者が多くの経験を語る中、自分たちの成長を実感した学生たちの姿が印象的でした。
閉講式の様子
閉講式では、まず菅誠治理事の挨拶から始まり、続いて那須保友学長が温かい式辞を述べました。学長は登山に例えて、「皆さんは一つのゴールを迎えたが、これからの高い目標が見えてくる」と励ましの言葉をかけました。那須学長は学生たちの挑戦を尊重し、それらの経験が人生において大きな財産となることに期待を寄せています。
また、学生たちのクラス毎の挨拶では、充実した日々を振り返り、特にリサーチプロジェクトを通じて学んだことや得た思い出について語りました。彼らはルームメイトや言語パートナーとの交流が特別な絆を生んだことに対して感謝の意を表しました。
教員からの祝辞とビデオの鑑賞
日本語教員による祝辞もあり、プログラムの活動を振り返るサプライズビデオが上映されました。このビデオには、学生たちが一緒に学び合った多くの瞬間が収められており、思い出に残る楽しい光景が映し出されました。学びと友情の貴重な経験が、確実に彼らの心に刻まれたことでしょう。
友情の育成と未来への期待
最後に、CLSインスティチュート・ディレクターの鈴木孝義副学長が閉会の言葉を述べ、「このプログラムを通じて得た友情が、今後の人生に役立つことを期待している」と強調しました。プログラム終了後には、参加者たちが記念撮影を行い、このかけがえのない8週間を締めくくりました。
岡山大学はこれからも地域の中核研究大学としての取り組みを続け、多様な学びの場を提供し続けることでしょう。プログラムの参加者たちの今後の活躍にも、大いに期待が寄せられています。
重要言語奨学金(CLS)プログラムについて
このプログラムは、国家安全保障や経済発展において重要な役割を果たす言語を学ぶことを目的に、アメリカ国務省が管理しています。国内では2010年から受け入れが開始され、国際教育と交流の推進が図られています。
学生たちは新たなステップへと進む準備を整え、これまでの経験がこれからの生活に生かされることを心から願います。