大和ハウス工業株式会社がベトナム北部フンイエン省に新たに開発したマルチテナント型物流施設『DPL Vietnam Minh Quang』が2024年12月26日に竣工しました。この施設は2025年2月27日に開所式が行われ、今後の国際貿易の拠点として注目されています。
この物流施設は、敷地面積70,109.20㎡、延床面積38,871.99㎡を誇り、平屋建てとして設計されています。ハノイ中心部から約45kmの距離にあり、直接アクセス可能な幹線道路に面しているため、交通の利便性が非常に高いです。さらに、ベトナム北部最大の国際空港や貿易港へのアクセスにも恵まれており、陸・海・空すべての物流手段に対応した拠点として期待されています。
このプロジェクトは、大和ハウスとタイのWHA Corporation PCLが共同出資するDH WHA Logistics Property Minh Quang Vietnam Co., Ltdを通じて開発されました。両社は2016年にタイでの物流施設開発の協業を開始し、これまでに5プロジェクト・12棟の施設を手掛けてきました。この経験を活かし、ベトナムで初めてのマルチテナント型物流施設の開発に挑んだ結果が『DPL Vietnam Minh Quang』です。
【施設の特徴と利便性】
ベトナムの経済が成長していく中で、国際貿易の重要性はますます増しています。『DPL Vietnam Minh Quang』は、そうした環境の中で、テナント企業が複数入居できるマルチテナント型物流施設として、稼働を始めます。この施設は、最大10テナントが入居可能で、一つの区画は約2,800㎡からの賃貸が行われます。
立地の利便性にも注目すべきです。ハノイ市内へのアクセスが良好でありながら、ノイバイ国際空港まで54km、ハイフォン港まで80kmと、国際的な物流拠点としての理想的な条件を備えています。これにより、貿易活動の円滑化が期待され、多くの企業に利用されることになるでしょう。
さらに、大和ハウスはWHA社との連携を強化し、ASEAN地域での事業を拡大する計画を立てています。具体的には、2025年2月から開催されるプロジェクトにおいて、建物所有者から賃借した屋根に第三者が設置した太陽光発電設備から得た電力を、入居企業に有償で供給する仕組みも導入します。
今後も、ベトナムにおける物流の発展に貢献していくため、大和ハウスは新たな挑戦を続けていくでしょう。様々な国際的な経済活動が展開される中で、貴重な物流拠点となることが期待される『DPL Vietnam Minh Quang』に、注目が集まるのは間違いありません。今後の展開にも目が離せないことでしょう。