糖尿病対策の新しい一歩:セカンドハートが推進するデジタルヘルス技術の海外展開
株式会社セカンドハート(本社:京都府長岡京市)は、糖尿病患者に伴う足切断をなくすことを目指し、独自の足病診療支援プラットフォーム「Steplife(ステップライフ)」を開発しました。この度、同社は総務省の「安全性・信頼性を確保したデジタルインフラの海外展開支援事業」に地方枠で採択され、さらなる海外展開の足掛かりを固めました。
採択の意義と背景
「ステップライフ」は、糖尿病による足の問題を早期に発見し、適切に対応するためのクラウドベースのシステムです。日本国内ではすでに多くの医療機関に導入されており、足切断を予防するための新たな基準として注目されています。今回の採択により、同社はマレーシアを皮切りに、現地の医療機関や政府との連携を深め、東南アジアの市場における足病ケアの社会実装を加速させる予定です。
このプログラムでは、糖尿病合併症やそれによる社会参加の喪失といったグローバルな課題解決に貢献するモデルケースを構築することを目指しています。
具体的な取り組み
セカンドハートは、海外展開にあたって以下の3つの重点事項に取り組みます。
1.
現地パートナーとの連携構築
マレーシアの社会保障機構(PERKESO)との覚書(MOC)締結を目指し、官民の協力体制を築きます。
2.
ユーザー共創型の検証実施
フットチェックに関する文化の啓発活動とともに、現地の医療者や患者の意見を反映させたソリューションの改良を進めます。
3.
ローカライズ対応の設計
英語やマレー語といった多言語対応に加え、AI看護師が反映する文化的・宗教的背景の考慮も行い、設計を検討します。
代表のメッセージ
株式会社セカンドハートの代表取締役CEOである石田幸広氏は、
「足を守ることで、人は自分らしく生き続けられる。そんな当たり前を、国境を越えて実現したい。この度の採択は、そのための大きな第一歩です。次のステップは、ASEAN全域への展開です。」と述べています。
資金調達の進行
現在、株式会社セカンドハートはシードラウンドでの資金調達を進めており、これによりさらなる技術開発や市場展開を加速させることを計画しています。この資金調達によって、既存製品の医療機関への導入を促進するだけでなく、新たな医療機器の開発や海外市場への進出も視野に入れています。
今後の展開
本事業は、2026年2月までにマレーシアでの実証準備とネットワーク構築を完了する予定です。さらに、インドネシアやフィリピンを含む他のASEAN諸国へも展開を進めていく予定です。
会社概要
株式会社セカンドハートは、関西を拠点とするメドテックスタートアップで、足病診療支援プラットフォーム「Steplife」を中心に、AI看護師や末梢神経障害スクリーニング機器、患者用VR教育教材、糖尿病ソックスなど、多岐にわたるフットケアのエコシステムを構築しています。
お問い合わせ
詳細やプレスリリースに関するお問い合わせは、株式会社セカンドハートにて承っております。Email:
[email protected]
ウェブサイト:
https://www.secondheart.co.jp
このように、セカンドハートは新たな挑戦を通じて糖尿病に立ち向かい、健康で快適な生活の実現を目指しています。