動物愛護フェスティバル2025でのトークショー
2025年9月23日、石川県金沢市で行われた動物愛護フェスティバル2025に、歌手の伍代夏子氏が登壇し、災害時におけるペットの同室避難の重要性について力強く訴えました。彼女は「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」のアンバサダーとして、突如訪れる災害に備え、ペットと人間が同じ空間で安全に避難できる社会を実現するための活動を行っています。
重要性を語る伍代氏
トークショーは、石川テレビの稲垣アナウンサーによるプロジェクトや過去の震災支援活動、さらにはチャリティーコンサートの活動紹介から始まりました。伍代氏は、ペット同室避難の具体的な例として、公民館で開設されたNPOや日本救急医学会との共同で進められている避難所の設置事例を紹介し、その意義を強調しました。
彼女は「ペットを家に置き去りにしてはいけない。ペットを置いて避難すると、野犬や野良猫化し、繁殖が進む恐れがある。これは人間にとっても脅威となる」と警告し、「ペットは一緒に連れて避難することが、地域や人々の未来のためにも重要である」と訴えました。
自助や共助の重要性
伍代氏は、避難所の運営が自助、共助、公助の3つの役割で成り立っていることにも触れました。「避難所では自分たちの身を自分で守る意識が必要で、他人任せではいけない」とし、そのための準備の重要性を説きました。彼女は、ペット災害危機管理士という資格を取得し、避難所の運営に関わることを勧め、誰でも取得できる資格であると紹介しました。
最後に、伍代氏は飼い主に向けて、迷子札やマイクロチップ登録の徹底、予防接種の重要性を啓蒙し、トークショーを締めくくりました。
専門家の相談ブース
イベントには、動物の健康やしつけ、さらにはお手入れに関する相談もできる専門家ブースが設置され、子どもたちが楽しめる体験ブースもありました。伍代氏自身もブースを見学し、アルパカとの交流や獣医師による治療体験など、多彩なプログラムに参加しました。
開催概要
- - 催事名:動物愛護フェスティバル2025
- - 日時:2025年9月23日(火)
- - 場所:西部緑地公園 北塚園地 芝生広場(石川県金沢市)
- - 出席者:伍代夏子、稲垣真一
- - 主催:公益社団法人 石川県獣医師会
トークショーを通じて、伍代氏の想いが多くの人々に伝わり、災害時におけるペットとの共生の意識が高まりました。今後の活動に期待が寄せられています。