八ッ橋の若きリーダー
2025-06-13 12:42:26

創業300年の伝統を守る八ッ橋の革新をリードする若き社長の挑戦

創業300年の伝統を守る八ッ橋の革新をリードする若き社長の挑戦



京都のお土産として有名な『八ッ橋』。その中で歴史と伝統を守りながら新たな風を吹き込む存在が、聖護院八ッ橋総本店の社長、鈴鹿可奈子さんです。彼女は2022年に就任したばかりの若きリーダーであり、300年にも及ぶ企業の伝統をどのように守りながら、未来に繋げていくのか、その哲学やアイデアに迫ります。

八ッ橋の歴史とは


八ッ橋の起源は江戸時代にまで遡ります。箏の名手、八橋検校を偲ぶために作られたとも言われています。当初は和菓子としての存在でしたが、戦後の発展期に入ると、日持ちが良く、持ち運びやすいことから人気が爆発しました。特に、聖護院八ッ橋総本店は、京都では初めて法人化された和菓子屋として、八ッ橋のものづくりにおいてパイオニア的な役割を果たしてきました。1960年代には、表千家家元の即中斎宗匠によって生まれた『神酒餅』が、現在の生八ッ橋の形に進化しました。これにより、八ッ橋は京都土産の代名詞となり、全国にその名が知られるようになりました。

若きリーダーの決意と成長


鈴鹿可奈子さんは、1982年に生まれ育ちました。子ども時代からアートやモノづくりに興味を持ち、中学時代には「八ッ橋を広めたい」という強い思いを抱くようになります。進学先には京都大学を選び、経営の知識を学んだ後、帝国データバンクに勤務。しかし、祖母の訃報を受け、1年後には聖護院八ッ橋総本店に戻り、経営企画室長としての挑戦が始まりました。鈴鹿さんは「人を大切に、地元を大切に」という社長の考えをしっかりと受け継ぎながら、伝統を守りつつ革新を目指しています。

伝統を守りつつ挑戦する


鈴鹿さんが重要視するのは、和菓子づくりの根幹である「あんこ」です。工場では、季節や温度に応じて蒸し時間を調整し、熟練の職人がその仕上がりを見極める技術が光ります。週に約3トンものあんこを製造し、そこで生まれる八ッ橋には職人たちの思いが詰まっています。その品質を守る一方で、彼女が新たに立ち上げたブランド「nikiniki」は、見た目の美しさと味の両立を追求し、毎月新たな商品を発表しています。

可愛さと味を併せ持つ「nikiniki」


2011年に誕生した「nikiniki」は、そのビジュアルが食べるのがもったいないほど可愛い新感覚の八ッ橋で、特に若い世代の心をつかみます。お子様向けイベントや季節の祭りをモチーフに、手作りで展開されるこのブランドは、見た目の精緻さだけでなく、味においても一切の妥協を許しません。厳選したあんこを1グラム単位で調整し、何度もテイスティングを重ねて完成させるため、品質も抜群です。さらに、オーダーメイドにも対応しているため、結婚式や特別なイベントでも大人気となっています。また、世界の有名キャラクターとのコラボレーションも実現し、新たな風を取り入れた製品が注目を集めています。

未来を見据える鈴鹿可奈子のビジョン


鈴鹿さんは常に八ッ橋の可能性を探求しており、需要を敏感に捉える力を持っています。伝統と革新を両立させ、世界中の人々に愛される八ッ橋を目指して挑戦し続ける彼女の姿勢は、まさにこれからの京都の和菓子業界を担う若きリーダーとしての光を放っています。京都の食文化を未来へと繋げる鈴鹿可奈子の挑戦は、目を離せない存在となっています。今後の活躍に期待が寄せられます。


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