医療データ統一特許
2025-12-23 11:23:53

株式会社MeDiCU、医療データを統一化する特許を取得

大阪に拠点を持つ株式会社MeDiCUが医療データの特許取得



株式会社MeDiCU(本社:大阪府大阪市、代表取締役:木下喬弘)は、医療データの基準形式統一に関する特許を取得しました。この特許(特許第7780820号)は、病院や医療機器ごとに異なる医療データを、機械学習に適した一貫した「基準形式」に統一する技術です。この仕組みにより、急変予測AIの学習と実運用が可能になります。

特許の概要


MeDiCUの取得した特許は、プログラムや情報処理システム、情報処理方法にかかるもので、医療AI開発における最大の課題を解決します。現在、医療データは病院や医療機器によって形式が異なり、データの統一が難しいため、AI開発が滞っていました。これに対し、MeDiCUの技術は、医療データを「静的形式」、「点時系列形式」、「区間時系列形式」の3つに整理し、AIによる医療データの有効活用を実現します。

3つの基準形式


  • - 静的形式:年齢や性別などの患者情報を固定的に保存。
  • - 点時系列形式:バイタルサインや診療情報を測定時刻とともに記録。
  • - 区間時系列形式:医療行為の処置開始と終了時間を管理し、臨床現場の状況を再現。

これらの形式でデータを整理することで、AIの学習において医学的な文脈が失われることも防ぎます。

急変予測AIの為に


この特許技術により、急変予測AIを設計し、臨床現場で運用します。対象となる急変事象は、ICUの再入室、呼吸や循環の異常、重篤な状態を引き起こす事象など多岐に渡ります。

医療AIの導入予定


2025年度中には、国内の多くの医療機関にα版を導入し、電子カルテや生体情報モニタとの連携構築を進める計画です。このデータ統一基盤によって、異なる医療機関のデータを自動的に変換し、急変予測AIがスムーズに導入できるようになります。これにより、各施設での医療データの取り扱いが大幅に簡略化され、AI導入にかかる負担が軽減されるでしょう。

アルゴリズムの改善


さらに、導入事例から得たデータを基にAIが継続的に学び、性能向上を図ることができます。これにより、MeDiCUは「成長し続けるAI」の実現を目指しています。

パートナーシップの拡大


また、メディカル機器メーカーやデータベンダーとのパートナーシップを確立することで、異なる機器からのデータを基準形式に変換し、協力関係を築くことを目指します。これにより、標準化された医療データを活用した研究が促進され、MeDiCUの目指す「患者の安全性向上」に貢献するでしょう。

会社概要


株式会社MeDiCUは、日本最大級のRWD(Real-World Data)プラットフォーム「OneICU」を運営し、AI活用による医療現場支援サービスを提供しています。これにより迅速かつ的確な臨床判断を支え、医療の質向上と格差解消に寄与します。詳しくは公式サイトをご覧ください。


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