障害者自立支援の新しい活動
総合人材サービス企業であるパーソルグループが展開する特例子会社、パーソルエクセルアソシエイツが新しい試みとして「珈琲焙煎プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、障害者が働く機会を創出し、仲間と共に成長しながら自立を支援することを目的としています。プロジェクトのスタートは4月1日からで、まずはパーソルグループ内で自家製の焙煎珈琲が販売されます。未来には一般向けのECサイトでの販売も計画しています。
プロジェクトの背景と目的
パーソルエクセルアソシエイツの中には、4つの事業部が存在し、オフィスサービスや清掃サービス、パティスリー、農業活動が展開されています。この中で「ぺあ工房」というパティスリー部門は、障害のある方々に菓子製作を通じて仕事の技術を習得し、社会に貢献することを目指しています。新たに開始される焙煎珈琲の販売は、障害者の職域を広げるための重要なステップとなります。
初めての試みとなる焙煎珈琲プロジェクトでは、自家製の焙煎珈琲を生み出すために、正確な計量や管理の技術を習得しなければなりません。このため、昨年から継続的な技術訓練が行われ、職場内での協力体制が強化されました。その結果、4月1日に商品の販売を開始することができました。
高品質な自家製焙煎珈琲
商品化に向けて、パーソルエクセルアソシエイツは大阪市に本社を置く株式会社福島珈琲と提携しました。彼らのノウハウと経験を活かし、焙煎体験や勉強会を通じて、3種類の生豆をブレンドし、オリジナルの“BLEND”と“SPECIALTY”の2種の味を生み出しました。特に“SPECIALTY”には、再生農業に取り組むホリゾンティーナ農園の豆が使用されており、持続可能な農業にも貢献しています。
デザインへの思い
ドリップパックのラッピングデザインは、障害のある社員が描いたアートから選ばれました。各デザインには深い意味が込められており、パックの裏にはその説明も記載されています。今後も新しいデザインが追加される予定で、継続的に社員の創造力が発揮されます。
ハンドピック作業の革新
珈琲豆のハンドピック作業は、細かな注意が必要ですが、作業マニュアルが整備されることで、能力に応じた多様な社員が活躍できるようになりました。この丁寧な作業によって、雑味のないクリアな味が実現されたのです。
試飲会での反響
浜田社員ら約80人が参加した試飲会は、提供された珈琲の香りに引き寄せられ、感想が数多く寄せられました。「飲みやすい」「苦味が心地いい」といったポジティブな意見が交わされ、《今後デカフェの選択肢を希望する意見》や《パッケージのアートが癒される》といった声も寄せられました。
会社概要
パーソルエクセルアソシエイツは、大阪を拠点に、「ともにはたらき、成長する。」というミッションの元、障害のある方の雇用機会を創出しています。設立は2010年、特例子会社としての運営が開始されて以来、多様な雇用形態を通じて、働きやすい環境づくりを進めています。自家製焙煎珈琲の販売は、新しい挑戦として障害者雇用のモデルとなることが期待されています。詳しくは、
公式ウェブサイトをご覧ください。