冬に増加するぎっくり腰の実態と適切な対処法について調査
NLC野中腰痛クリニックが実施した「ぎっくり腰に関する調査」では、30~60代の男女1,014人が対象となり、腰痛の実態が明らかになりました。ぎっくり腰は多くの人が経験する急性の腰痛で、日常生活に困難をもたらすことが多く、特に冬に発症することが多いと言われています。今回は調査結果を基に、ぎっくり腰の発生状況やその対処法、予防策について詳しく見ていきましょう。
1. ぎっくり腰の発症状況
調査によれば、ぎっくり腰になったことがある人の約60%が冬に発症しているとのことです。寒さの影響で体が硬直し、血流が悪化することで腰に余分な負担がかかるため、注意が必要です。また、日常生活の中で「重いものを持った際」にぎっくり腰を発症することが最も多く、54.9%の人がこれに該当しました。他にも「立ち上がろうとした」時や「かがんだ」際に発症する人も多かったことがわかります。
2. 日常生活における影響
ぎっくり腰を経験した方々からは、日常の動作にどのような影響があったのかについても質問がありました。その結果、座る・立ち上がる動作、体を起こすこと、下にあるものを拾うことが特に不便だと感じたとの回答が多く、66.0%の人が日常生活に大きな影響を受けていると述べています。これは、基本的な動作が困難になることから、精神的にも大きなストレスを生む要因となります。
3. 痛みの持続期間と対策
また、ぎっくり腰になった場合の痛みの持続期間についても調査しました。多くの回答者は「3日~5日未満」と答え、全体の約7割が何らかの形で数日間の痛みを経験していることがわかります。発症後の対策としては、「すぐに安静にした」という回答が56.1%でトップでしたが、病院やクリニックを受診した人も37.7%という結果でした。
4. 再発防止に向けた取り組み
痛みが続く中での生活や仕事に支障をきたすため、再発防止策も重要です。調査では、重いものを持ち上げる際に注意すること、定期的にストレッチをすること、正しい姿勢を意識することが上位に挙げられており、これらは日常生活で実践しやすい対策と言えます。これに対する効果を実感しているという回答も約7割に達しました。
5. 専門家の相談が必要な場合
最後に、ぎっくり腰が繰り返し起こる場合、他の腰痛疾患の可能性があることについて質問されたところ、約7割の人が「知らなかった」と回答しました。繰り返しぎっくり腰を発症している方は、自身の状態を見直し、必要に応じて専門家である医師の診察を受けることが大切です。
結論
今回の調査を通じて、ぎっくり腰の発症状況や対処法が明らかになりました。多くの人が発症しやすい冬において、適切な温度管理や体調管理が重要です。日ごろから腰を大切にし、重い物を運ぶ際には注意すること、ストレッチを取り入れることを心掛けましょう。また、「NLC野中腰痛クリニック」では、専門的な治療を提供していますので、再発の心配がある方は一度相談してみることをお勧めします。