2026年に劇場公開が予定されている『災 劇場版』が、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが発表されました。この映画は、株式会社WOWOWが制作した「連続ドラマW災」を基に再構築されており、同映画祭でのワールドプレミアも行われる予定です。
映画『災 劇場版』の概要
本作は、観客を未知なる恐怖へと導くユニークな映画構造が特徴の異色のサイコ・サスペンスです。物語は、異なる日常を送る「6人」と、その中に潜むひとりの「男」の視点から展開され、その不気味さに気づくことができるのは観客のみ。彼らの元には、突然の災いが降りかかります。
全6話からなる物語は、それぞれのエピソードを大胆に再構築しつつ、独自のテーマと世界観を保持した新たな映画として制作されています。監督・脚本を手がけたのは、関友太郎と平瀬謙太朗の二人で、これまでの作品でも高い評価を得ている存在です。
映画に先立ち、2025年4月6日(日)からは「連続ドラマW災」としてWOWOWでの放送・配信がスタートします。これにより、視聴者は映画を楽しみにする前に、元となるドラマを観賞し、その背景やキャラクターへの理解を深めることができます。
サン・セバスティアン国際映画祭とは
サン・セバスティアン国際映画祭は、1953年に設立され、スペイン語圏で最大規模の映画祭として知られています。これまでにも多くの著名な映画がこのルートを通じて名声を得ており、特に新鋭監督の作品が注目される場でもあります。昨年の第70回映画祭では、同じく関友太郎・平瀬謙太朗が関わった『宮松と山下』が正式に招待され、良い評価を受けました。
キャストとスタッフ
映画『災 劇場版』のキャストには、香川照之や中村アン、竹原ピストル、松田龍平など、豪華な顔ぶれが揃っています。音楽は豊田真之が担当し、サウンド面でも物語の緊迫感や不安感を強調する作品となることでしょう。
この映画は、WOWOWが製作したドラマの枠を超え、映画として新たな展開を見せることに期待が寄せられています。異質な存在である「男」や突然の「災い」に対する恐怖を、どのように描くのか、多くの観客がその出来栄えを待ち遠しく思っていることでしょう。
『災 劇場版』は2026年の公開に向けて、さらなる情報が続々と発表される予定です。今後に目が離せません!