フィジーの子ども達に響く鍵盤ハーモニカの音色と支援の輪
2025年10月12日から14日の間、フィジーのラウトカ市にて行われた音楽教育支援プロジェクトに参加してきました。本プロジェクトは、フィジーにおける初の公立学校での音楽授業創設を目指すものであり、多くの子ども達に楽器の魅力を伝えることを目的としています。
プロジェクトの背景
このプロジェクトは、同志社大学の稲山茉佑さんからの発案がきっかけでした。彼女はフィジーにおける音楽教育の厚みを増すため、鍵盤ハーモニカの寄付をNPO法人グッドライフに提案しました。これを受けて、100本の鍵盤ハーモニカを寄付することが決定し、その後の高評価を受けて、さらに100本を追加で寄付することになりました。
現地視察の内容
フィジーでは、まずラウトカ市の教育委員会と協力し、選定された3つの学校で演奏会と体験授業を実施しました。参加したのは、稲山さんを含めたプロジェクトメンバー4名。彼らの手によって、現地の生徒、教員、保護者に向けて音色の素晴らしさを届けるイベントが行われました。
行事の内容
各学校では以下のようなプログラムが実施されました。
- - 初心者向け授業:鍵盤ハーモニカに触れてもらい、その魅力を知る内容。
- - コンサート:プロの演奏を通じて、鍵盤ハーモニカの可能性を体感。
具体的には、Vitogo村、Amichandra Primary School、およびAhmadiyya Primary Schoolでの活動が含まれており、特にLSSEでは障碍者支援学校の生徒たちに対する特別な講座も行われました。これにより、多くの子ども達が楽器を手にする喜びを体験しました。
プロジェクトメンバーの紹介
プロジェクトには、以下のメンバーが参加。
- - 稲山茉佑(同志社大学3回生):音楽教育を届ける「Field Music Academy」を主催。フィジーの実情に合った音楽授業を考案。
- - 妹尾美穂:鍵盤ハーモニカの専門家として、教育実践や音楽イベントを推進。
- - 滝沢秀一(マシンガンズ):ゴミ問題に取り組むお笑い芸人として活動し、フィジーにおける鍵盤ハーモニカの普及に貢献。
このように、多様な専門性を持つメンバーが集まり、音楽教育の重要性を学校に広める努力を行いました。
未来への展望
このプロジェクトが目指すのは、単なる楽器の寄付に留まらず、現地の学校に音楽教育を定着させることです。参加者は、音楽を通じて交流し、楽しさを分かち合う時間を持ちました。これからも、フィジーの子ども達が音楽を楽しむ環境を作り上げ、持続可能な形で、教育に音楽を根付かせる夢を追い続けます。
これからも、NPO法人グッドライフの支援のもと、さらなる活動が計画されています。音楽がもたらす「共感」と「つながり」を大切に、地域の文化を育んでいくことが必要です。そして、その先にある未来の子ども達が、音楽を通じて豊かな日常を創れるように支援を続けていく所存です。