音楽が織りなす新たな体験『ミュージック・イン・ザ・ダーク』
2026年2月7日、横浜みなとみらいホールで開催される『ミュージック・イン・ザ・ダーク』は、視覚障がいのある演奏家と視覚障がいのない演奏家が一体となって贈る、ユニークな音楽体験の場です。このコンサートは、照明を消した空間の中で、演奏者も聴衆も視覚以外の感覚を研ぎ澄ませ、音楽を全身で感じることができることを目的としています。
『ミュージック・イン・ザ・ダーク』は、東京藝術大学が展開している「障がいとアーツ」プログラムの一環として、2015年にスタートしました。これまで横浜みなとみらいホールでは5回の開催実績があり、弦楽や邦楽アンサンブルを通じて、社会包摂の理解を深める重要なイベントとなっています。今回も、その伝統を受け継ぎ、さらに多彩なアーティストたちが出演します。
藤原道山と実力派アーティストたちの共演
尺八奏者の藤原道山が率いる「風雅竹韻」とともに、箏の澤村祐司やソプラノの小汐唯菜、パーカッションの神田佳子が参加します。藤原道山は2025年にデビュー25周年を迎え、今回の公演が2度目の出演。視覚に障がいのある奏者がいるこのアンサンブルは、彼らのアーティスティックな表現を通じて、音楽の本質に迫ります。
プログラムには、古典的な曲から新作に至るまで多彩なラインナップが準備されています。《アメイジンググレイス》や《春の海》、新曲の《尺八はミラクル》など、聴衆を驚かせる作品が揃います。特に、加藤昌則が編曲した《山田耕筰メドレー》は、その流れるようなメロディで聴衆を魅了することでしょう。
サポート体制の充実
公演当日は、視覚に障がいのある方々をサポートするための取り組みが用意されています。具体的には、鑑賞ガイドが開演前に行われ、楽器に触れる体験が設けられ、楽しい音楽の事前準備がなされます。さらに、点字や音声コードでのプログラムも用意されているため、より多くの人々がこの貴重な音楽体験を楽しむことができるでしょう。
公演概要
- - 名称: ミュージック・イン・ザ・ダーク® ~闇に響く音~
- - 会場: 横浜みなとみらいホール 小ホール
- - 日時: 2026年2月7日(土) 15:00開演(14:15開場)
- - 出演者: 藤原道山(尺八)、澤村祐司(箏)、神田佳子(パーカッション)、小汐唯菜(ソプラノ)など
- - 曲目: 春の海、紅薔薇、尺八はミラクル、山田耕筰メドレーほか
- - 料金: 一般4,000円、大学生・65歳以上・障がい者3,500円、高校生以下3,000円、ペア券7,000円(障がい者手帳等を持つ方と介助者)
- - 予約方法: インターネット先行は10月14日、一般発売は10月18日から。
この公演は、音楽を通じて「共に生きる」社会の実現を目指す、期待の高いイベントです。皆様のご参加を心よりお待ちしています。