的場浩司特別防犯支援官が出席!警視庁中央警察署150周年特別防犯イベント
2025年12月15日、三越劇場で行われた特別防犯イベントに、特別防犯支援官の的場浩司氏がゲストとして参加しました。このイベントは、警視庁中央警察署の創立150周年を祝い、地域社会の防犯意識を高めることを目的としています。特に今、特殊詐欺の被害が増加している現状を踏まえ、具体的な防止策が共有されました。
全国的な防犯活動の取り組み
「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」というプロジェクトは、2018年から全国47都道府県警察と連携し、特殊詐欺に対する知識を普及しています。このイベントもその一環として行われ、全国で増加する特殊詐欺に対してどのように対処すべきかがテーマとなりました。
的場支援官は、中央警察署の管内における最新の被害状況を報告。令和7年11月末時点で、30件の特殊詐欺被害があり、総額は約4億4,500万円に上るとのこと。特に20代から30代の若年層が被害に遭うケースが多いことから、的場支援官は「誰もが被害者になり得る」と注意を促しました。
増え続ける「ニセ警察官」詐欺
急増しているのは「ニセ警察官」を名乗る詐欺です。これは、警察官を装って「あなたは容疑者です」と不安をあおる手口で、実際にSNSを通じて連絡を取るのが特徴です。的場支援官は、「警察官はSNSやビデオ通話で公式な文書を送ることは絶対にありません」と強調し、注意をうながしました。
その後、参加者には実際のトーク履歴や偽の警察手帳の画像が示され、詐欺の手口が解説されました。こうした情報を知っておくことで、いざというときに身を守ることが可能です。
防犯対策の具体例
また、特殊詐欺の電話の約80%が国際電話から発信されていることを受け、国際電話の利用休止が重要な対策として紹介されました。その場にいた参加者は、的場支援官の説明を受けながら、国際電話利用の休止手続きを行うことができました。
音楽で広がる防犯意識
後半のプログラムでは、演歌歌手の岩本公水さんと多岐川舞子さんが登場し、歌唱を通じて防犯意識を促進しました。岩本さんは「歌を通じて防犯について考えることができれば嬉しい」と語り、多岐川さんは「詐欺は誰にでも起こりうる」と警告しました。
この特別イベントは、歌とともに防犯意識を高める貴重な機会となりました。来場者は、楽しい時間の中で防犯について思いを巡らせ、家族や友人にその知識を伝えることの重要性を再認識しました。
結論
的場浩司特別防犯支援官が出席したこの防犯イベントは、特殊詐欺への理解を深めるとともに、地域社会全体が協力して防犯対策に取り組む意義を教えてくれるものでした。参加者が得た知識を生かし、家族や周囲の人々にも広めていくことで、より強固な防犯意識が地域に根付いていくことを期待します。