110年の歴史を迎えた茅台酒、万博で世界へ文化発信。

110年の歴史を迎えた茅台酒、万博で世界へ文化発信

2025年大阪・関西万博が盛況で幕を開け、その中で「貴州茅台、世界とともに110年」をテーマにした茅台酒ブランドデーが、万博会場内の中国館で行われました。このイベントでは、茅台酒という中国の象徴的な飲料の文化や歴史が発信され、世界中の来場者にその魅力を伝える機会となりました。

開幕式の華やかな雰囲気

中国館での開幕式には、元卓球日本代表選手の松崎君代氏や、中国駐大阪総領事の薛剣氏など、約100名の公的およびビジネスの関係者たちが参加しました。邬勝栄氏（中国館館長）は、茅台は国際交流の大切な役割を果たしてきたと述べ、松崎氏は卓球を通じて茅台との縁ができたことを振り返り、文化の力によって友情が深まることを信じると語りました。

薛氏は中国の酒文化の豊かさに言及し、茅台は国民の友情を深めるための特別な役割を果たしていると強調しました。万博を通して、多様な文化同士の交流を促進することが期待されます。

バックストーリーを振り返る茅台の軌跡

開幕式では、茅台集団の董事長である張徳芹氏が、茅台の歴史を振り返り、2010年の万博での成功と、2025年の大阪万博での新たな挑戦について言及しました。彼は、茅台は今後「酒を売る」だけでなく、「ライフスタイルを提案する」企業へと成長していく方針を示しました。これにより、茅台は世界中の人々と文化を共有し、購買経験を向上させることを目指します。

貴州の魅力を発信するパフォーマンス

開幕式では、中国の貴州省に根ざした少数民族による華やかなパフォーマンスが行われました。貴州の特有な衣装を身にまとい、侗族の琵琶の演奏が会場に広がり、友好のメッセージが届けられました。このパフォーマンスは、茅台が「世界へその香りを届ける」ブランドとしての地位を強化する機会でもありました。

大阪万博記念酒の特別発表

また、開幕式の最後には、2025年万博を記念した特別な茅台記念酒が発表されました。松崎君代氏と張氏が共に酒盒を開け、その内容が周りを驚かせました。万博との出会いをテーマにしたこの記念酒は、伝統と現代デザインを融合させた美しい容器に込められた思想が表現されています。この酒によって、消費者は茅台酒が持つ文化的な豊かさを実感できる機会を得ました。

文化融合の場としての茅台と万博

中国館内では、茅台酒の文化的ルーツを探るアート展示も行われました。この展示は、サンフランシスコ、上海、大阪を結ぶ「万博の記憶」に焦点を当てたもので、多様な形式を駆使しながら、茅台の歴史や文化を紹介しています。

「天に従い人を敬い、理を明らかにし徳を厚くする」という企業理念に基づき、茅台は持続可能な未来への道も模索しています。このような試みにより、日本と中国の関係がより一層深まることが期待されています。