てんかん患者支援が進化!
ノックオンザドア株式会社は、地域のヘルスケアを支えるスギ薬局グループに参加することを発表しました。これにより、てんかんを秘める患者や家族への支援をさらに強化し、難病や希少疾患への対応を本格的に進めていくことになります。
ノックオンザドアの背景
創業以来、ノックオンザドアは「難病患者・家族が輝き、自分らしい人生を送れる社会の実現」という理念のもとに活動してきました。すでに、500名以上のてんかん患者やその家族との対話を経て、実用性の高い「発作記録アプリnanacara」や専門医向けサービス「nanacara for Doctor」などの取り組みを進めてきました。これまでに、全国約300の医療機関に導入され、450名以上の医師が利用しており、累計3.7万件以上のダウンロードを記録しています。
さらに、PHRを活用したオンライン診療「nana-medi」や、スペシャリティファーマシーとしての「nanacara薬局」の開局により、患者支援プラットフォームを着実に拡張してきました。これらの経験を踏まえて、ノックオンザドアは新たに、認知症やALSなど、他の難病・希少疾患への展開に向けた取り組みを進める予定です。
スギ薬局グループのビジョン
一方、スギ薬局グループが提唱する「トータルヘルスケア戦略」は、少子高齢化が進展する日本社会に役立つよう、全国各地での継続的な支援を目指すものです。この戦略では、予防、治療、介護といったさまざまなケアのステージを一貫してサポートする仕組みを構築しています。
調剤薬局を基盤としながらも、健康診断センター、介護施設、さらにはフィットネスジムや行政機関と連携し、地域に密着したヘルスケアネットワークの構築を目指しています。デジタル技術を駆使して、リアルとデジタルの融合を図り、地域の健康をサポートすることに力を入れています。
共創型患者支援の展開
ノックオンザドアとスギ薬局グループの統合により、共創型の患者支援プラットフォームが形成されることになります。具体的には二つの柱で進めていきます。
1.
てんかん領域におけるサービスの強化
国内に約100万人いるとされるてんかん患者に対して、nanacaraを用いた診療支援や服薬管理サービスを、スギ薬局グループの店舗を通じて広めていく計画です。これにより、特に病院近隣の薬局でてんかんのスペシャリティ医薬品の処方復旧の強化が図られます。
2.
他の難病分野への拡張
てんかんを起点に、認知症、ALS、パーキンソン病など、さまざまな難病や希少疾患の分野にサービスを広げます。新しいアプリやデジタルサービスの開発を進め、患者や医療従事者との協力のもと、スギ薬局グループのネットワークを活かしていきます。
これを通じて、患者中心のケアモデルを社会に実装し、地域医療ネットワークの強化を図ります。
新しい章の始まり
ノックオンザドアの代表取締役、林泰臣氏は「私たちは今回大きな転機を迎えました。これまで大切にしてきた“患者・家族と共に創る”という理念が全国規模で実現できる環境が整ったのです」と語りました。多数の企業や団体、医療従事者の支えを受けながら、スギ薬局グループとの連携に期待が寄せられます。
新たな取り組みが始まる中、ノックオンザドアは患者や家族の声を尊重し、新たな価値を届けることを目指してさらなる飛躍を遂げることでしょう。