HYBE、2025年の決算結果と今後の展望
2025年2月12日、HYBEが2025年度の通期連結決算を発表しました。売上高は前年比約18%増の2兆6,499億ウォン(約2,816億円)を記録し、これまでの最高記録を更新しました。この成果の背景には、グローバル市場を対象にした「マルチホーム・マルチジャンル」戦略と、公演部門の急成長があります。
公演部門の急成長
特に公演部門の伸びが顕著で、HYBEは279回のグローバル公演を成功させました。その中には250回のコンサートと29回のファンミーティングが含まれており、この公演部門の売上高は前年比約69%増の7,639億ウォン(約812億円)に達しました。これにより、HYBEは米ビルボードのトッププロモーター部門で第4位にランクインし、その影響力を再確認しています。
さらに、2025年にはBTSのワールドツアーが確定し、日本や中東地域での追加公演も予定されています。
音楽市場での影響力
2025年の音楽市場は調整局面に入り、全体的には厳しい状況ですが、HYBEは依然として強固な影響力を維持しています。「サークルチャート」では年間販売枚数約1,960万枚を達成し、占有率は約30%を記録しました。また、HYBE MUSIC GROUPアーティストの年間ストリーミング回数は37億回に達し、クオリティの高いコンテンツが影響を及ぼしています。
Weverseの成長
HYBEが展開する「Weverse」は、収益構造の見直しにより黒字化を達成しました。アーティストラインナップの拡大、EC運営の高度化、デジタル事業の進展が好調な業績につながっています。今後、BTSの活動再開やデジタルビジネスの成長が期待されており、さらなる業績改善が見込まれます。
営業利益について
一方で、2025年の営業利益は約73%減の499億ウォン(約53億円)となりました。この減少は、新人アーティストのデビューに伴う初期費用や、事業構造の再編過程で発生した一過性の費用によるものです。特に新たにデビューされたアーティストたちは、各地域での影響力を拡大している一方で、初期費用が集中しました。
例えば、aoenやCORTISなどのアーティストたちは、デビューして間もなくして高い評価を得ており、成長を遂げています。これらの成果は、HYBEの未来に対する信頼感を高めています。
グローバル展開と株主還元策
HYBEは今後の展開として、2026年にBTSの新アルバムリリースや新しいガールグループのデビューを予定しています。また、KATSEYEの成功モデルを継承しながらグローバル市場での展開を進め、独自のIPの展開を強化していく計画です。
さらに、株主価値の向上に向けた新たな還元策も発表されています。K-コンテンツ企業初の「最低配当保証制度」を導入し、3年間にわたり最低500円の配当金を保障することを明らかにしています。これにより、どのように株主の期待に応えていくのかが期待されています。
まとめ
HYBEは音楽業界において、新しいビジネスモデルを構築し続けており、積極的な投資と戦略的な運営が実を結んでいます。今後の公演や新たなアーティストのデビューに伴う成長がどのように進展していくのか、大きな注目が集まります。HYBEの未来に期待しながら、業界の動向を見守っていきたいところです。