MOLDINOが新しい高能率加工用エンドミルを発売
株式会社MOLDINO(東京都墨田区)が、2025年2月20日に高能率加工用コーナRエンドミル「エポックターボミル」にフリーネックタイプを追加することを発表しました。これにより、全部で35アイテムが最新の仕様で登場します。
開発背景
近年、アルミダイカストをはじめとする鋳造型金型の需要が高まりをみせています。特に、大型金型の開発が進む中、多くの加工現場では、工具とワークの干渉を避けるためにストレートネックの工具が使われています。しかし、長すぎる突き出し具合が作業効率を低下させる原因にもなり、工具の管理も複雑化するという悩みがあります。
MOLDINOでは、これらの問題を解決するために、干渉リスクを軽減しつつ、工具集約が可能な“フリーネック形状”に注目。先行発売されたペンシルネックボールエンドミルのフリーネックタイプは、現場からの高評価を受けており、さらなる荒から中仕上げ領域における突出した加工能率の改善が期待されています。
商品の特長
新しいフリーネックタイプでは、以下のような特長があります:
- - ビビり振動の抑制:オーバル形状の刃径断面を持つため、特にコーナー部における加工時の安定性が向上。
- - 高剛性形状の採用:コーナ刃に高剛性形状を使用しているため、1刃送り量の大きな高送り加工が実現。
- - 干渉リスクの低減:首部に段差が無く、壁面への干渉リスクが大幅に減少。
- - 突き出し量の調整が容易:工具が加工部に届かない際にも突き出し量を調整可能で、さまざまな加工深さに対応。
これにより、加工現場での作業がスムーズになり、納期短縮に貢献します。
推奨される加工用途
・エポックターボミル:各種金型の高能率荒加工
・フリーネックタイプ:金型深部の高能率荒加工および工程集約が可能です。
仕様と価格
新しいエポックターボミルのフリーネックタイプは、Φ1からΦ10までの39アイテムを含む、合計60アイテムが揃います。価格は¥18,280から¥171,620(税別)まで各種用意されています。
結論
新たに販売されるフリーネックタイプの高能率加工用エンドミルは、加工の効率化を図るために重要な役割を果たすでしょう。株式会社MOLDINOは、今後も工具市場での革新をすすめ、大型金型に対するトータルソリューションの提供を強化していく見込みです。