テックタッチと大阪市の協力によるバックオフィスDXの実現
テックタッチ株式会社が、東京都のカスタマイズされたデジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」を駆使し、大阪市のバックオフィスのデジタル化に向けた調査研究報告書を発表しました。この報告書は、システム導入後の利用促進、いわゆる「ラストワンマイル」の課題に焦点を当てています。大阪市とテックタッチは、2025年9月に締結した連携協定に基づき、実証研究を行い、その成果を全国の自治体に共有することを目的としていました。
実証研究の概要
本実証研究は、令和7年10月から半年間にわたり、以下の4つの観点からデータの収集と分析が行われました。
1.
習熟コストの構造的低減: システム操作マニュアルの画面上表示により、職員の習得にかかる時間やコストを低減できるか。
2.
内部統制の仕組み化: 入力ミスを減らすために、業務ルールに基づいた入力制御をシステムに実装可能か。
3.
現場主導の改善サイクル: 現場職員が自らUIの改善を迅速に行えるか。
4.
大規模なチェンジマネジメント: 職員2万人以上が新たな業務に適応できるための支援が可能か。
課題への新たなアプローチ
従来のシステム改修は、UIの軽微な修正でも外部業者に頼るなど、追加コストが発生するため、効率に欠けていました。しかし、テックタッチのノーコード特性を活かすことで、現場職員が即時にシステム改善を行える手法が検証されました。これにより、迅速な対応とコストの低減が期待されます。
検証結果のハイライト
1. 習熟コストの低減
技術的な有効性が確認される中で、事前の職員調査では87%が操作時に「つまづき」を経験し、操作ガイドの利便性について80%が肯定的でした。これにより、操作マニュアルが目に見えないコスト削減に寄与する可能性が示されました。
2. 内部統制の強化
入力制御の実装により、ミスを防ぐ仕組みが確立され、属人に依存しない体制の強化が期待できます。
3. ノーコードによる改善サイクル
従来の委託形態ではコストと時間がかかるUI改修が多かったですが、ノーコードでの改善により、迅速な対応が可能になることが実証され、現場の力量を強化する運用モデルの実効性が確認されました。
4. 大規模移行に向けた備え
令和10年1月に予定される大規模なシステム移行に備え、技術的な知見が蓄積されていますが、さらなる継続的な検証が課題として残りました。
今後の展望
大阪市は、得られた知見を生かしてバックオフィスDXのさらなる推進を図り、テックタッチは全国の自治体へのDAP活用モデルの展開を目指しています。この取り組みを通じて、職員が市民との対話に集中できる環境が構築されることが期待されています。持続可能なDXを実現するため、テックタッチは引き続きサポートを行っていく方針です。
本報告書の詳細や今後の研究については、テックタッチのウェブサイトをご参照ください。