90年代ラブコメ映画の魅力再発見!
2023年9月、4本の90年代ラブコメ映画が初めてBlu-rayとDVDとして発売され、その記念として特集上映「東宝90年代ラブコメ★パラダイス」が神保町シアターで開催されています。この上映会では、主演の島崎和歌子と渡邊孝好監督が特別トークショーを行い、当時の思い出や作品への思いを語りました。
トークショーの模様
トークショーは、島崎が「35年前の私と、奇跡の今52歳です(笑) 今一緒に思い出を楽しめたら」と言って始まります。このコメントから、当時の若さや今の成熟を感じることができる再会の時間がスタートしました。
Blu-ray&DVD化について渡邊監督は、昨年の上映会での再会がきっかけだったことを明かし、「そろそろソフトにならないかな」と東宝へ希望を伝えたことを冗談交じりに話しました。島崎も、VHSとは違い手元に形として残ることが嬉しいと語り、懐かしさと感慨深さを感じていました。
撮影現場の裏話
島崎と渡邊監督は、映画制作の当初からのエピソードとして、当時のオーディションの方式や撮影現場のエピソードを語りました。島崎が17歳のとき、映画制作の現場に初めて入った感覚を振り返り、「台本通りに動くだけではダメだと言われた」と思い出を懐かしみました。また、観客を意識せずに行った渋谷センター街でのゲリラ撮影が印象的だったことも語られました。
特に印象的なシーン
トークの中で印象に残っているシーンとして挙げられたのは、マンションの玄関での泣くシーン。渡邊監督は、その場の演出として「役をやりきった人から出てくる言葉と動きを撮りたかった」と話し、現場でのリアルな感情を引き出そうとしたことが伺えます。このシーンでのリアルな演技が作品に深みを与えたことが強調されました。
共演者とのエピソード
共演者の大江千里についても島崎は語り、現場で楽しい雰囲気を作り出してくれた彼の存在が非常に大切であったことを語りました。彼とのエピソードは、島崎の思い出に深く刻まれているようです。
Blu-ray&DVDによる新たな発見
渡邊監督は、Blu-rayとDVDでは、当時のシーンがどのように映し出されるかに注目してくださいと観客に呼びかけ、特に高校生から美大生になる二年後の再会シーンの表情がとても良いと述べました。島崎も、視聴者が自宅でじっくりと映画を観ることができる楽しさを感じている様子でした。
最後のメッセージ
トークショーの締めくくりとして、渡邊監督と島崎は観客に向けてメッセージを伝え、35年前の作品と再会できたことへの感謝を述べました。彼らの言葉には、時間が経っても変わらない映画への情熱や思いが込められています。この素晴らしい作品がどれだけ多くの人に愛されたかを再確認させてくれる、心温まる時間でした。
作品詳細
Blu-rayとDVDは現在発売中です。Blu-rayは6,050円(税込)、DVDは3,300円(税込)で販売されています。上映会は10月3日まで続きますので、ぜひ足を運んでみてください。