小児がん治療の新たな希望
2025-01-02 17:21:26

岡山大学が小児・AYA世代がん患者の新薬アクセス向上を目指す取り組み開始!

岡山大学が小児・AYA世代がん患者の支援を開始



岡山大学病院は、2024年11月から小児・AYA世代のがん患者を対象とする患者申出療養制度を利用した臨床研究「PARTNER試験」を始めます。本試験は、国立がん研究センターと共同で実施され、患者が新たな医薬品にアクセスする機会を増やすことを目的としています。

PARTNER試験の背景と目的



PARTNER試験は、がん治療において適応外薬や未承認薬を必要とする小児・AYA(思春期・若年成人)世代の患者さんに対して、複数の医薬品を使用できるようにすることを目指しています。2024年1月に国立がん研究センター中央病院で開始され、これまでに北海道大学病院や九州大学病院が参加しましたが、岡山大学病院はその実施施設として新たに加わります。

この試験によって、全国の小児・AYA世代がん患者が必要な薬を自分の地域で受けられるようになることが期待されています。特に、本州では今まで東京の国立がんセンター中央病院が唯一の実施施設でしたが、岡山大学病院が追加されることで、広く中四国地方や関西地区の患者にとってアクセスが格段に改善されます。

研究の具体的な取り組みと支援



研究に参加するには、賛同した企業からの無償提供によって、2024年12月時点で8つの医薬品が対象となります。このため、患者の治療にかかる費用は研究費から支払われるため、金銭的負担はありません。ただし、検査料などの保険診療分は患者の負担となります。このように、岡山大学病院は患者とその家族の負担を軽減し、新薬に要するアクセスの向上を図っています。

医療関係者の思い



岡山大学病院の小児血液・腫瘍内科では、石田悠志助教が「小児・AYAがん患者のために新たな治療機会を提供できることを目指している」と述べています。また、岡山大学病院長の前田嘉信氏は、「この試験が新しい医薬品を届ける大きな推進力になることを期待している」と強調しています。

さらに、岡山大学病院は小児・AYAがん総合センターの設立を進めており、医学的資源を適切に活用して、患者支援体制をより一層強化する方針です。こうした取り組みにより、今後も新薬のアクセスが改善され、より多くの小児・AYA世代のがん患者が適切な治療を受けられることが期待されます。

最後に



岡山大学病院のPARTNER試験は、地域の医療における新たな取り組みとして、がん治療の未来を切り拓く重要なステップです。今後も地域の患者さんのために、医療の質の向上に努めていくことでしょう。小児・AYA世代の患者が必要な治療を近くで受けられる日が訪れることを期待しています。


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