2025年国慶節、中国人観光客が選ぶ日本旅行先のトレンドは？

2025年国慶節、中国人の日本旅行人気が急上昇

2025年の国慶節（10月1日〜10月8日）の大型連休に向けて、中国に住む観光客の間で日本旅行が非常に高い人気を誇っていることが、インタセクト・コミュニケーションズの調査によって明らかになりました。調査では、6,165名の有効サンプルから、1015名が「日本」を訪問予定と回答しました。日本は中国人観光客にとって、人気の海外旅行先というランキングで現在、第一位を維持しています。

人気の都道府県は？

調査によれば、2025年の国慶節期間中に中国人観光客が訪れる予定の日本の都道府県は、「東京」と「北海道」が1位と2位を占め、3位には「大阪」が登場しました。特に大阪では、2025年に開催される「大阪・関西万博」が訪問理由の一つにもなっており、観光業界に大きな期待が寄せられています。

日本旅行の目的と予算のトレンド

日本旅行の目的として最も多いのは「グルメ」で、64.9%の回答者がこれを挙げています。日本各地の「ご当地グルメ」を求めるニーズが高まっていることが伺えます。また、ショッピングも約48.9%の観光客が重要視している点も注目です。日本の製品は質が高く、特に化粧品や食品が人気商品として挙げられています。

一方、日本旅行の予算に関しては、高予算旅行者がやや減少傾向にあります。具体的には10,001元（約21万円）以上の予算を確保する意向を示す人が春節に比べて7ポイント減少し、より低価格帯の旅行を希望する声が増えています。これは、円安の影響や日本国内の物価上昇が背景として考えられます。

訪日客の傾向とSNSの影響

旅行者が買いたい商品についても興味深い結果が出ています。「自分用」の購入では化粧品が1位となり、食品も人気です。お土産には、家族や友人向けのお菓子類やキャラクター商品が好まれている傾向が見受けられます。

最近のトレンドとして、旅行者は旅行前からSNSで情報収集を行い、その後も訪問先や購入品をSNSで発信するケースが増えてきています。このため、インバウンド施策では、SNS映えするような体験や商品を提供することが、訪問客を呼び込む鍵となるでしょう。特に、旅行先や商品が共有されることで新たな訪日客が増える世代間のサイクルが形成されています。

まとめ

2025年の国慶節に向けて、中国人観光客の日本訪問への期待が高まっています。グルメやショッピングが旅行の主要な目的である中で、訪問先の人気は「東京」「北海道」「大阪」に集約されています。さらに、予算のシフトやSNSの活用など、今後の施策を考えるうえでのポイントが多々見えてきます。これらの動向を参考に、観光業界では魅力的なアプローチを開発していく必要があります。