9月はザ・シネマメンバーズセレクションのアラカルト映画祭
9月のこの時期、洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」では、特別企画「ザ・シネマメンバーズセレクション」が開催されます。このセレクションでは、特集とは違ったスタイルで、各作品の魅力を存分に楽しめるプログラムを提案しています。特に注目の3作品と、アニエス・ヴァルダ監督の2作品がラインナップされています。
今年のカンヌも話題に
まず、9月24日から26日の間に放送されるのが、ジャファル・パナヒ監督の『熊は、いない』です。彼は「シンプル・アクシデント」で第78回カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞したことで、多くの注目を集めています。この作品は、祖国イランの厳しい現実を背景に、反乱者が命がけで成立させた問題作として多くの賞賛を得ています。パナヒ監督自らも主演し、現実の厳しさを板挟みながら描くその姿は非常に感動的です。
次に、ミア・ハンセン=ラブ監督の最新作『それでも私は生きていく』が放送されます。この作品では、等身大の女性を映し出し、シングルマザーの複雑な心情を描いたヒューマンドラマです。主演のレア・セドゥがリアルな感情を表現し、観る者の心を打つことでしょう。
そして、バーバラ・ローデン監督の『WANDA/ワンダ』も見逃せません。この作品は、家庭や仕事を失った一女性が苦境に立たされ、その哀しみや葛藤を描いた映画で、女性監督が初めて手掛けた作品だからこそ注目されています。彼女自身が主演を務め、そのリアルさは多くの観客を引き込むこと間違いなしです。
アニエス・ヴァルダの魅力に迫る
さらに、9月29日から30日にはアニエス・ヴァルダ監督の2作品が放送されます。まず、『アニエス V.によるジェーン B.』では、女優ジェーン・バーキンの多面的な魅力に迫りながら、バルダ監督自身も登場します。バーキンが演じる様々なキャラクターを通じて、彼女がいかに多才な女優であるかが示されます。
もう一つは『カンフー・マスター!』です。この作品は、母親が娘の同級生に恋心抱くというユニークなラブストーリーで、バーキン自身が原案・主演を務めています。秋の夜長にぴったりの、心温まるストーリーが展開されます。
映画を楽しむための情報
ザ・シネマでは、王道のハリウッド作品から貴重なマイナー作品までを取り揃え、魅力的な映画を視聴することができます。今年の9月も素晴らしいラインナップが用意されていますので、ぜひ注目してください。視聴方法はスカパー!やケーブルテレビなど、さまざまな媒体で確認できます。詳細は公式ウェブサイトで確認し、素敵な映画の世界にご参入ください。
ザ・シネマの特別なアラカルト映画祭をお見逃しなく!