名古屋外大と福祉施設が手がける「つなげるポーチ」
昨今、サステナビリティが重要視される中、名古屋外国語大学と福祉施設が協力して何か特別なプロジェクトを立ち上げました。その名も「つなげるポーチ」。このプロジェクトは、産学福祉連携の新たな形として、多くの注目を集めています。
大阪シーリング印刷株式会社は、名古屋外国語大学、指定生活介護事業所さふらん生活園、そしてヨナワールドとともに、このポーチを商品化しました。大阪を拠点とするこの企業は、シール・ラベル、フィルム製品などを扱っており、今回のプロジェクトにおいても、ラッピング用のシールとメッセージカードの製作を担っています。
プロジェクトの背景と目的
この「つなげるポーチ」は、名古屋外国語大学が協力する産学連携プロジェクト「Stepping Stone」の一環として実現しました。その目的は、フェアトレードの認知を高めつつ、社会福祉を促進することです。インドから輸入したフェアトレードコットンを使用しており、環境・社会への配慮も行われています。
学生たちの企画力と福祉施設のアーティストの色使い、さらにはスバストラジャパンの協力のもと、このポーチが形になりました。特に、インド象やヒンドゥー教の神ガネーシャをモチーフにしたデザインは、商品の特徴的な部分でもあります。
実現に向けた苦労と無事の達成
プロジェクトが始まったのは約2年前。その時、学生たちは悔しさを持ちながらも再挑戦することを決意しました。ポーチ、サコッシュ、巾着袋の3つの候補が挙がる中で、最終的に障がい者手帳を収納できるサイズのポーチに決定しました。このサイズは使い勝手が良く、普段使いにも適しています。
学生たちは福祉施設とのコミュニケーションに苦労しつつも、徐々に距離感を縮めていきました。実際に会うことで生まれた信頼感が、さらに良い製品づくりにつながったのです。
「つなげるポーチ」の特長とデザイン
このポーチは、定期や小物入れとしても利用できる便利さに加え、カラビナが付いているため、鞄の中での迷子になる心配もありません。最終的なデザインは、さふらん生活園のアーティストしのさんの手により、インドを象徴するデザインが施されています。
OSPグループの役割とメッセージ
大阪シーリング印刷は、社会貢献と企業のサステナビリティを大切にする場所です。このプロジェクトは、彼らが掲げる「社会・地域貢献」という理念の下で展開されています。実際に、大阪シーリング印刷がこのプロジェクトに参加できたことを誇りに思う、と担当者は語ります。
「つなげるポーチ」は、今後も多くの人々に使われ、愛される製品として、社会との繋がりを強めていくことでしょう。購入希望の方は、名古屋外国語大学のInstagram DM からご注文いただけます。価格は3,500円(税込)で、デザインはインド象とガネーシャの2種類です。
このように、名古屋外国語大学と福祉施設とのコラボレーションが生んだ「つなげるポーチ」は、商品を通じてより広い社会貢献に寄与することを目指しています。今後もこのような取り組みが広がることを期待しています。