「CAREVEAM」誕生の背景
グンゼメディカル株式会社は、2025年7月1日より、皮膚疾患の治療専用紫外線治療装置「CAREVEAM」を日本国内の医療機関向けに販売開始することを発表しました。この装置は、韓国のスピリッツ企業LAMEDITECHが開発した、波長308nmのターゲット型エキシマライトを使用しています。グンゼメディカルは、この製品について独占販売契約を締結しており、これからの医療現場における革新を予感させます。
新たな医療機器の特徴
「CAREVEAM」は、皮膚疾患の多くを対象としており、特に乾癬や尋常性白斑といった疾患の治療に保険が適用されます。この装置は、患者と施術者双方に安心感を感じてもらうために「はじめての紫外線治療に、やさしさという安心を」というコンセプトに基づいて設計されました。
その最大の特徴は、放射照度を細かく調整できることです。これにより、個々の症状や肌の状態に合わせた治療が可能となり、より効果的な施術を実現しています。また、軽量設計のハンドピースにより施術者の手首への負担が軽減され、長時間使用しても快適に操作できる設計が施されています。これこそが、現場で求められる実用性と効率を両立させた新世代の医療機器と言えるでしょう。
国際的な業績と信頼性
この「CAREVEAM」は、欧州で2020年にCEマーキングを取得しており、韓国や台湾、エジプト、UAEなどで販売された実績があります。ヨーロッパ市場のさらなる拡大として、ドイツやイスラエル、アメリカなどへの販売も計画されているため、国際的にも信頼性が高い製品として位置付けられています。
グンゼメディカルと革新の歴史
グンゼメディカルは1986年に設立され、大阪市北区に本社を置いています。形成外科や美容外科、皮膚科をはじめとする医療機器の販売に特化しており、患者の健康と向き合っています。グンゼグループの一員として、常に医療の最前線に立ち続け、医療機器の開発・販売だけでなく、開業に関するコンサルティングにも力を入れています。
レイムディテック社の取り組み
一方、韓国のLAMEDITECH社は、2012年の設立以来、医療用レーザー機器の開発と製造を手がけ、グローバルな市場での地位を確立しています。両社の協力により、「CAREVEAM」は高い技術力と実績をもとに、日本市場への進出を果たしました。
これからの医療現場において「CAREVEAM」は、皮膚疾患の治療作業を一新し、共に成長していく重要なパートナーとなることでしょう。患者と医療従事者、両者にとって安心できる環境を提供するこの装置が、より多くの人々の健康に寄与できることを期待しています。