音楽の深淵を探るエッセイ集『松尾潔のメロウな記憶』
音楽ジャーナリズムの第一線で活躍する松尾潔氏が、ついに91年代R&Bの魅力を紐解くエッセイ集を発表します。タイトルは『松尾潔のメロウな記憶』で、11月21日に発売予定です。この本は、90年代に執筆された雑誌記事やエッセイを厳選して収録した一冊であり、音楽ファンにとって見逃せない内容です。
音楽の時代を振り返る
このエッセイ集の魅力は、90年代におけるR&Bミュージックの潮流を詳細に描いている点にあります。内容は、当時の流行歌、チャート情報、アーティストの関係性、さらにはプロデューサーやA&Rの重要性にまで及び、幅広く音楽界の動きを探ります。これらのエッセイは、楽しみながらも深い知識を提供してくれる一冊です。
アーティストとの会見を描いたエピソード
本書の特徴の一つは、著者が実際に取材や会見を行ったアーティストとのやりとりが豊富に描かれていることです。ジェイムズ・ブラウンやクインシー・ジョーンズ、スパイク・リーをはじめ、ジャネット・ジャクソンやホイットニー・ヒューストン、マックスウェルといった名だたるアーティストたちとの神秘的な会話が織り交ぜられ、その中で繰り広げられる松尾氏の若かりし頃の姿が目に浮かぶようです。これらのエピソードには、笑いあり、緊張感あり、時には感動的な瞬間が散りばめられており、読者を惹きつける要素が満載です。
ノスタルジックな旅
巻末には特別編として、2000年に実現した井上三太との「アトランタ美メロ紀行」が収録されています。スマートフォンが登場する前の珍道中を、リアルに表現されたエピソードがノスタルジックな気持ちを呼び起こします。現代の快適さから一歩引いた、音楽と共に過ごした日々の思い出がここに詰まっています。
90年代R&Bをテーマにした充実の内容
『松尾潔のメロウな記憶』は、90年代R&Bを愛する全ての人々に向けた書籍となっています。メロウな曲調、心に響く歌詞、日本の音楽シーンへの影響力など、多岐にわたる観点から90年代の音楽を掘り下げ、幅広い読者層にアピールすることが期待されています。
音楽の背後にあるストーリーや歴史、そして人々の思い出を呼び起こすこの本は、音楽好きにはたまらない一冊です。発売日は2025年11月21日、定価は2,750円(本体2,500円+税10%)。ご興味ある方はぜひ手に取ってみてください。